野田万里子個展「ホープ」

NEWSText: Satsuki Miyanishi

salty pattern, 2012, 奈良・町家の芸術祭HANARART © Mariko Noda

大阪のテヅカヤマギャラリーにて約3年半ぶりとなる野田万里子の個展「HOPE」が開催される。野田万里子は1985年に佐賀県に生まれ、2009年京都市立芸術大学美術学部美術科油画専攻を卒業後、現在に至るまで、平面にとらわれずあらゆるメディアを用いた作品を制作、発表し続けてきた。様々な形式で語りかけてくる彼女の作品は一見明るく柔らかだが、その中には、残酷さや妖艶さという、対極の感情がひそんでいる。

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今回の個展のテーマは「死・詩」。以前より死と向き合う機会が多かったと語る彼女にとって、本展は、常に明確なコンセプトの上に作品を制作してきた彼女の思考の集大成であると言える。伝えたいものは、苦しく悲しい死のイメージではなく、「死」の周りにある人間のすばらしい感情と、彼女の人間に対する望み。新作は、その想いを詩を綴るように表現された大型の平面作品と大胆なインスタレーション作品として発表される。3年半の時を経て野田万里子が作り出す独特の世界観に、是非ご期待いただきたい。

野田万里子個展「HOPE」
会期:2013年11月23日〜12月21日
時間:11:00〜19:00(日・月曜日休廊)
オープニングレセプション:11月23日18:00
会場:テヅカヤマギャラリー
住所:大阪市西区南堀江1-19-27山崎ビル2F
http://www.tezukayama-g.com

Text: Satsuki Miyanishi

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