「真実とは何か」ロヴィーサは自問する。作品を通してこの問いに答えるため、彼女は記憶、夢、美術史、そして人間の精神を探求し、ピンク色の水の霧、雲の形成のイメージが空虚感を醸し出し、表現している。

The Washing-I © Lovisa Ringborg

今回の展示作品では、光の扱いも非常に重要だ。オフホワイトから柔らかいピンク、そしてその中間の温かみのある優しいパステルカラーのパレットに、さまざまなシルエットのシースルー素材が使われている。モノクロのイメージもあるが、やはり光や鏡、シースルーの要素は彼女のイメージの中で不変であり、その一部には自然も登場する。彼女の目的は、自然の力と、それをどのように受け止めるかを探ることなのだ。

The Other Hand © Lovisa Ringborg

「ストレイ・ドッグス」の作品に加え、人の手の写真と一緒に展示された手や足の彫刻作品も展示されている。その全てが現実に少し手を加えらえれ、まるで夢の中のような雰囲気を作り出している。

Lovisa Ringborg “Mirage”
会期：2021年4月3日（土）〜8月29日（日）
時間：10:00〜21:00
会場：Fotografiska
住所：Stadsgårdshamnen 22, Södermalm, 11645 Stockholm
入場料：大人（12歳以上）110 SEK、学生・シニア 80 SEK、子供 無料
TEL：+46 (0)8 50 900 500
info@fotografiska.eu
https://en.fotografiska.eu