アンノウン・アジア 2016

HAPPENINGText: Taketo Oguchi

去る10月1日と2日に渡り、国内及びアジア各地から次世代クリエイターが集う新しい形式のアートフェア「アンノウン・アジア 2016」が開催された。第2回目となる今年は、日本、中国、台湾、香港、韓国、タイ、マレーシア、シンガポール、インドネシアから、総勢160組のクリエイターが出展。5,000を超える来場者数を記録した。

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© Unknown Asia, Osaka 2016

通常のアートフェアと違うのは、企業やクリエイティブ業界関係者、ギャラリストなどがレビュアーとして参加し、それぞれがコラボレートしたいクリエイターを選出、賞を与えるという点だ。各賞には副賞が設けられ、それぞれの活動を支援する機会の提供を行う。

今回筆者は審査員の一人として、初めて「アンノウン・アジア」に参加することができたが、アジアの力を強く感じさせる、活気に溢れたイベントであった。その全てを紹介することはできないが、選賞にあたり、バラエティに富んだユニークなブースが並ぶ中から、その候補に上げた注目すべきクリエイターをここで紹介したいと思う。(敬称略)

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© Unknown Asia, Osaka 2016

愛媛県出身、大阪在住のジュエリー作家 Emiko Kojima。自身のジュエリーブランド「PRISM」の商品に加え、今回は新たなラインとなる、実験的な一点もののアートピース/アクセサリーを出品していた。作品は荒削りだが、身の回りの日常品を活用し、柔軟な発想で新たな価値を生み出すコンセプトに惹かれた。

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© Unknown Asia, Osaka 2016

アンノウン・アジア 2016 のメインビジュアルとして作品が使用された、マレーシア出身、シンガポール在住のアーティストフー・アイウェイ。今回は招待アーティストとして、写真や映像、ミスクドメディア作品を出品していた。過去にSHIFTでも紹介したことがあるが、今やアジアを代表するアーティストの一人となっているのが喜ばしかった。

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© Unknown Asia, Osaka 2016

今回の出展作品の中で飛び抜けてクオリティが高かったのは、中国から参加の黑一烊(ヘイ・イーヤン)。一見、マンダラのような平面作品だが、目を凝らして良く見ると、細かいデザイン一つ一つは手作業でコラージュされており、そのピースは人民元(中国紙幣)を切り刻んだものだと分かる。中国では紙幣(毛沢東が印刷されている)をこのように扱うことは犯罪になるようで、国内では発表できない作品だそう。

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