ミワンダフル

PEOPLEText: Aya Shomura

メイク“スマイル”アーティストという肩書きを持つ女性がいる。「メイクでもっと世界を笑顔に」「メイクでエンターテインメントを」という強い思いを胸に、既存のメイクアップ・アーティストという枠を飛び越えるように日本、アジア、欧米で活動を続けてきた彼女の名は、ミワンダフル。ピンクフレームを担いで各都市を回る「メイクアップ・ツアー」やショーでのパフォーマンスのみならず、2015年6月下旬には初の書籍『メイクで世界中を笑顔に!』を出版、7月2日にはサンクスギビングメイクアップ第10弾「メイクアップ・レストラン」を主催、そして秋にもDVDリリースなどが予定されている。今年がひとつのターニングポイントとなる彼女の思いとこれからのことを聞いた。

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Miwonderful, Photo: Akira Inoue

まず初めに、自己紹介をお願いします。

メイクで世界を旅するプロジェクト「メイクアップ・ツアー」をしています。オリジナルの音楽に合わせて、唱うように踊るようにパフォーマンスしながら、メイクを楽しく届けることを大事にしています。これまで旅をして来た国は、アメリカはロサンゼルス、ニューヨーク、ハワイ、ヨーロッパはパリ(ジャパン・エキスポ)、アジアは台湾香港上海、マレーシア、ミャンマー、バンコクや韓国にも行きました。

オリジナルのピンクフレームを担いで、ストリートでもメイクのパフォーマンスをし、日本流のメイクで出会う人と会話します!世界は広く、いろんな文化や習慣があって、ファッションも求めるカワイイも違うのですが「メイクでコミュニケーションして仲良くなる。世界中にメイクのお友達を作りたい」、そう思って活動しています。「メイク」という手段を使ってインスタレーションし、参加型のアートプロジェクトを目指したいと思っています!

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“MakeUp Tour”, Taipei, 2014

メイク“スマイル”アーティストという名前について教えて下さい。また、ミワンダフルさんの活動のベースとなる想いなども改めてお聞かせ下さい。

「自分はメイクアップアーティストとはまた違ったアーティストだ」という意識を持ち始めた海外活動のスタートから5年。「なぜ頑張ってこれたのかな、なぜやれるのかな」「どうして普通にできないんだろう、どうして面白くしたいんだろう」という想いを抱えながら世界のストリートで活動していた頃に…そうだ確か、台湾の渋谷と呼ばれる西門町にあるストリートで初めて、小さなスピーカーで音を鳴らして踊りながらメイクをしたらあっという間に1時間が経ち、多くの人だかりの中でメイクを必死にしていた自分がいました。その時、次から次にメイクをしに来てくれた方々と笑顔で話をし、写真を撮り、一緒に唱い踊るうちに「あ〜、なんというかメイクで世界に繋がるってこういうことなのかな」という感覚をもらいました。その時、私が作りたいのは最新のメイク術などではなくて、メイクで喜んでもらえること笑顔になってもらえることなんだと強く感じました。

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“MakeUp Tour”, Tokyo, 2015, Photo: Gori Kuramoto

そんな想いを背景に自分のアーティストの肩書きを考えていた頃、東京の一線で活躍している演出家の友人が渋谷のカフェで「メイク“スマイル”アーティストでしょ!」と。「それすっごいいい!メイクっていう言葉と笑顔、それにメイクスマイル=笑顔を作るって言う意味もあっていいね〜」となり、「メイク“スマイル”アーティスト」ミワンダフルが誕生しました。

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