フォンダシオン・ルイ・ヴィトン

PLACEText: Wakana Kawahito

パリに誕生した新名所。

地下鉄1番線のレ・サブロン駅を降りてから、表示に従って10分ほど歩くと、パリとは思えない豊かな緑の公園が見えてくる。このブローニュの森の北側にあるのが、アクリマタシオン庭園で、その先をもっと進むと、巨大な船のような形の、奇妙な物が見えてくる。それが、ルイ・ヴィトン財団の美術館「フォンダシオン・ルイ・ヴィトン」だ。

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Iwan Baan for Fondation Louis Vuitton © Iwan Baan 2014

2006年に計画が発表され、2010年に開館する予定だったのが、延びに延びて、2014年の秋にやっとオープンにこぎつけた。建築家フランク・ゲーリーが、19世紀のパリの温室建築からインスピレーションを得てデザインしたこの建物は、それだけでもうアート作品のようだ。

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Photo: Wakana Kawahito

中に入ってみると、いびつな形に沿って作られた部屋が迷路のようになっている。そこを迷いながら進み、次の展示室や作品を見つけて行く。このように鑑賞者に探索させることで、芸術鑑賞にエンターテイメント性を加えた。そこに計算された演出を感じる。さらに、タイポグラフィ、ライティング、動線など細かいところまでデザインされており、その洗練度は、さすが世界のオートクチュールを担ってきたエル・ヴイ・エム・エイチ(LVMH)といえよう。

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Photo: Wakana Kawahito

この美術館は、元々エル・ヴイ・エム・エイチグループ最高経営責任者のベルナール・アルト氏が持っている個人コレクション、この場所のためにアーティストが制作した作品、定期的に開催する企画展やコンサートの3つを軸に成り立っている。

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Cerith Wyn Evans “A=F=L=O=A=T” © Fondation Louis Vuitton Marc Domage Ⅱ

この場所のために作られたサイト・スペシフィックな作品のラインナップは大変豪華。オラファー・エリアソン、エルズワース・ケリー、ジャネット・カーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラー、アドリアン・ヴィジャール・ロハス、サラ・モリス、タリン・サイモン、ケリス・ウィン・エバンスなど、日本でも知られた作家ばかりが並ぶ。

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