ヴァーティカル・シティーズ・アジア

HAPPENINGText: Fann ZJ

グローバル化と気候変動の時代に、国全体の生活レベルの発展を目指すと同時に、気候、経済、社会発展、この3つバランスを保つことは、特に発展途上のアジアでは困難である。そして今、人々の目は近未来の最先端都市へと向けられている。アジアの国のそれぞれ異なった背景、考え方、文化、気候において、都市化によって起こるこれらの問題を解決する方法は果たしてあるのだろうか。

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ヴァーティカル・シティーズ・アジアでは、世界の9つの大学にて6ヵ月超の期間で行われたインターナショナルコンペにおいてグローバルフォーラムが企画された。中国、成都市に1平方キロメーターの用地を用意し、都会的で構築的な例を発表する討論の場を提供した。参加者は、田舎から都会への移住、人口密集、生活や仕事の質、食糧保障、経済的維持力など目に見えない問題を含む、複雑に絡み合った多くの問題を扱うこととなった。

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国際デザインコンペティションは、世界未来基金(WFF)の後援より、シンガポール国際大学(NUS)とデザイン環境スクール(SDE)の協同によって2011年の初めに組織された。複雑で実現不可能とも思われる提案が飛び交うディスカッションがヴァーティカル・シティーズ・アジア展示会のショーケースで行われた。このディスカッションには、勝利した3チームと特別賞を獲得したチームを含むすべてのチームが参加した。

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このコンペティションでは、自然のシステムと同調した集約農業、商業通りのオープンレクリエーションシステムなどの実施とプロビジョニングを伴った「Symbio City」を提案したチューリッヒ工科大学チームBが優勝した。都市景観をつくるためにトップダウンとボトムアップを交え、人口密集、移動手段、生活の質や空気環境の質ついての問題も発表した。

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シンガポール国立大学チームからは、「Village City(農村と都心の生活習慣、インフラの統合)」という既存の状況を生かしたアプローチを探求した案が発表された。すでに存在する緑地や川などの河川を手掛かりとして、農村の歩行者のアクセスを便利にし、既存の都市構造と関連づける。結果として農村と都市を繋ぐ橋となるという提案だ。

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これらの新しい提案は、私たちが直面している様々な問題の複雑さを浮き彫りにする。1キロ平方メートルという土地に様々なダイナミックなシステムや未来的な方法が提案されたが、将来の風景にはどのような運命が待っているのだろうか。アジアの都市を見渡していくと、未来は私たちが想像するよりもっと近くにあるのかもしれないと思わずにはいられない。

Vertical Cities Asia
会期:2012年2月2日~3月2日
時間:8:30~17:00(日曜休館)
会場:URAセンター
住所:45 Maxwell Road, Singapore 069118
http://www.verticalcitiesasia.com

Text: Fann ZJ
Translation: Yuta Sakuraba
Photos: courtesy of Vertical Cities Asia International Design Competition

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