:PHUNK展「WELCOME TO ELECTRICITY」

HAPPENINGText: Wakana Kawahito

シンガポールそしてアジアを代表するデザイナーであり、近年はアーティスト活動も行なっている、:phunk(ファンク)が7月23日〜10月11日までDIESEL DENIM GALLERY AOYAMAにて、日本初の個展を開催している。

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:phunk展「WELCOME TO ELECTRICITY」展示風景 / Photo: TAKAMURADAISUKE

:Phunkは、シンガポールのラサール・カレッジ・オブ・アーツで出会った4人によって1994年に結成され、今最も勢いがあるアート&デザインチームの一つ。彼らの作品は、拠点であるシンガ ポールの多文化的な環境に強く影響を受けている。たとえば、中国の伝統工芸や哲学、民俗、香港のパルプフィクション、日本の漫画やオタク文化、西洋のポップカルチャーやアート・デザインなどを元に、様々な要素をミックスしながら、再構築、再解釈をしてきた。それはいわば、シンガポールという都市がもつ多文化性そのものの体現である。

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「control chaos」

今回の展覧会「WELCOME TO ELECTRICITY」は、:phunkが作品作りのコンセプトとしている「university」(普遍性)を、多様な手法で表現した作品が並んだ。
彼らがこれまで発表してきた作品には、来世、現在、過去、天国と地獄、十二支など、仏教や中国文化と現在の複雑に絡み合った高度経済社会や大衆文化など、多種多様な要素が入り交じっている。その流れは今回の展覧会にも引き継がれ、たとえば、段ボールに描かれた「control chaos(part)」やロボットをキャラクター化させた「Electric Bogleland」などにもそのような要素は見られた。

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「ELECTRICITY」

一方、今回の出品作のうち最も大きな作品「ELECTRICITY」は、これまでの:Phunkにはない新しい志向が感じられた。もちろん、「university」というのが作品のベースとなっているが、手法や、モチーフの選び方などがより抽象的な表現に変化している。

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