センコロール

THINGSText: Asami Miyamura

注目のクリエイター・宇木敦哉が、たった一人で制作した短編アニメーション「センコロール」。

センコロール

2009年10月28日にアニメーション「センコロール」のDVDが発売された。センコロールは、札幌在住の個人クリエーター・宇木敦哉氏が2年半かけて一人で作り上げた短編アニメーション作品。カナダのファンタジア映画祭や国内で劇場上映された話題作だ。

ストーリーは、平凡な街に突然巨大モンスターが現れる。自衛隊が動き、町中が騒然としているある日、普通の女子高生「ユキ」は、同じ学校に通う「テツ」が巨大モンスターに良く似た「センコ」を飼っていることを偶然知ってしまう。テツとセンコに興味をもったユキは、好奇心旺盛に質問攻めをするが、テツは面倒くさそうに対応する。そこに現れた巨大モンスターを操る謎の少年によって、理由も分らぬまま突然戦いは始まった。テツとセンコと謎の少年との戦いに巻き込まれるユキはどうなってしまうのか、モンスターの正体は何なのか、非日常的な少年少女たちの戦いが始まる。

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舞台となった街は札幌がモデルになっている。キャラクターの性格は現代の高校生らしさを感じられ、センコという生き物には不思議な魅力を感じられる。不細工で物言わぬセンコの感情、存在感、さりげない動きから戦いの中までの様々な動きの爽快感は、このアニメーションの中で大きな魅力となっているだろう。

本作の27分という短い話の中では、余計な説明は省かれている。いろいろなことに謎はあるが、わからないことが不快に感じさせるわけではなく、わからないことによって想像力をかき立てられ、逆にわくわくしてしまう。

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宇木敦哉氏は、道内の大学を卒業後、漫画「アモン・ゲーム」で講談社アフタヌーン四季賞を受賞。クリエーターの発掘と育成を事業とする「動画革命東京」の支援によって、センコロールの制作に取り掛かった。
彼は独学でアニメーションを制作しており、驚くべきは原画制作からスキャン、フォトショップによる彩色、映像化まで全て一人で行っていること。CG主体のクリエイターが多い中で異彩を放っている作家のひとりであろう。

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