LY個展「PILED UP」

HAPPENINGText: Tatsuhiko Akutsu

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ごく一般的な人であれば、夢を見てもそのほとんどは覚えていない。時々何か面白い夢を見たとしても、それは断片的なものであることがほとんどだし、仮にそれを覚えていたとしても、周りの誰かに伝えてちょっと話の種にするくらいではないだろうか。しかし、Lyは違う。Lyは、いつも夢を見る。夢を覚えている。そして、夢を咀嚼し、様々な表現に出力する。そう、Lyは夢を見るプロフェッショナルなのだ。彼女の1年ぶりの個展「PILED UP」では、そんなLyの頭を開いて覗き込んだような世界が広がる。

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かつて、舌に黒マジックでペインティングを施したベロ出し写真と共に始まったLyのSHIFT インタビュー。女性が男性器をモチーフに絵画を描くこと、白黒のグラフィカルなタッチ、そして彼女自身の性質…いろいろな意味でそのインパクトは巨大だった。あの約1年前のインタビュー以来、Lyはコンスタントに壁画やライブペインティングなどのパフォーマンス性の高い作品を発表してきた。今回の個展でも、等身大の大きな壁画、立体感のあるフィギュアやタイポグラフィーなど、小さいキャンバスだけでは表現しきれない彼女の夢の中の世界をダイレクトに表現した。

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今回展示された作品のほとんどに登場する「DIKくん」。これもまたLyの夢の中で展開されるモチーフの1つである。かつて、フロイトは夢の中に深層心理があると考え、夢を分析する事で隠された心理を見つけようとした。そして、フロイトの夢分析ではセックスが大きな役割を示す。夢の中では性器はシンボル化されて登場することが多く、長いもの、尖っているものは男性器を意味する。そして、Lyの夢では、まさしくDIKくんがそうである。

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