KUNSTVLAAI 6

HAPPENING


アムステルダムには規模や形式にとらわれずに、現代アートをつくるアーティストを支援しつづけてきた長い伝統があり、毎年「ウェスターパーク」で行われる「Kunstvlaai」でどこよりもそれがはっきりとわかる。今年の「Kunstvlaai 6」は5月6日から14日に行われ、期待を裏切らなかった。

「Kunstvlaai」はとても情緒あふれる(大きなガスタンクさえもある)以前の「ウェスター・ガス・ファブリーク」の建物で行われ、インターナショナルアートフェアは70以上のインスタレーションをフィーチャーする。参加者には「グラスゴー美術学校(MFA)」の大学院1回生や「フランク・モア・インスティチュート」卒業予定生などもいる。

このオルタナティブアートフェアは「KunstRAI」といい、「Kunstvlaai」と同じく毎年5月にアムステルダムで行われる大きなアートフェアに対抗する形で1997年にはじまった。当初、たくさんのインデイペンデントアーティストたちは名のある“古臭い”商業的なギャラリーからは疎外されており、町が支援するような大きなアートフェアには自分たちの作品が展示されることなどないと感じていた。そういったストレスが「Kunstvlaai」(「Kunstvlaai」とは「KunstRAI」をオランダ語で皮肉にもじっている。)をつくりだし、環境にかかわらずに実力を持った様々なアーティストを参加させるようにした。そうやって始まったこの「Kunstvlaai」は大成功し、うわさが広がり「KunstRAI」のオルタナティブ版となった。今となっては、このふたつのフェアは互いに助け合い共存し、持ちつ持たれつの関係を築いている。「KunstRAI」か「Kunstvlaai」を訪れた客は、もう一方のフェアには無料で入れるようになっている。

「Kunstvlaai」の出品者は新しく、独創的な現代アートを総括していることで知られる「サンドバーグ・インスティチュート」によって選ばれている。今年は、オランダ、スコットランド、ベルギー、スウェーデン、中国、ドイツ、スリナム共和国など合計400人以上からの出展者がこの「Kunstvlaai」に貢献している。

インスタレーション作品はまったく標準的なものから想像のつかないような作品がある。「ケーキとお茶の店」や「トランスヴァール・プロジェクト」の異様なホテル、「Avans Hogeschool」のすばらしい写真コレクション「パーミッシブル・サブジェクト」、そしてレコードレーベル「ナローマインディド」(以前にShiftのインタビューにも答えてくれた)のミュージックなど。

例えば、「グラスゴー美術学校」の生徒の作品展示などは同じコースで学ぶ31人分の作品サンプルをA3以下のサイズで作るように指定され、それを1個のスーツケースに収めて送られてきていた。そういった彼らの展示は「Kunstvlaa」の数週間あとにオープンする学年末作品展のための”ちょっとしたお披露目”という印象を受けた。

来年の「kunstvlaai」と進行中のアートプロジェクトの詳細は「ウェブサイト」で。


Kunstvlaai 6

会期:2006年5月6日〜14日
会場:Westerpark
住所:Haarlemmerweg 8-10, 1014 BE Amsterdam
http://www.kunstvlaai.nl

Text: Ania Markham from Post Panic
Photos: Mark Visser from Post Panic
Translation: Naoko Wowsugi

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