コニー・アイランド

PLACE


『楽しみ、ライド、ショー、綿あめなど、無邪気な外見の後ろ側には、恐怖、欲、放棄、冒険、皮肉、コメディ、救済、大食、神秘、痛み、怪物、ギャンブル、覗き趣味などの強力なテーマがある。』「ノーススター・ギャラリー」ウェブサイトより引用。

ニューヨークに移ってくる直前、ざっと6年前のこと、私はコニー・アイランドの話を聞いた。友人が私に、その人気のない遊園地をチェックしに、真冬に行ってみるよう強く勧めてきたのだ。その友人の言葉に従い、言うまでもなく私はまっすぐそこに向かった。寂びれた場所にいつも魅せられてきていて、コニー・アイランドが可能性のある場所に聞こえたからだ!しかし、電車で60分かけてそこにつくと、あまりにもの賑わいにがっかりした。私が抱いていた都市崩壊のどんな幻想も打ち砕く、人々のコミュニティーがあった。

しかし、この初めの失望にもかかわらず、私はその後何度もコニー・アイランドを訪れ、そこについて色々な事を知っていくようになった。なぜなら、まるでニューヨークシティから100万マイル離れた場所に感じるからというのと、人々を見に行くのにとても素晴らしい場所だからだ。コニー・アイランドが持つたくさんの面白い視覚的な質感と、人々がこのユニークな環境と相互作用する様子に魅せられている。

約4マイルの長さに、1マイルの幅。ガイドブックにはここでの慣例も記載されている。有名な「ネイサンズ・ホット・ドッグ」の家、「サイクロン」というジェットコースター、水族館、年に一度の「マーメイド・パレード」、大きな吹きさらしの海岸、目が痛くなるほどひどい塗装の遊歩道標識。あなたもここに来ると出会うであろうこれらのリストと特徴は、この場所を面白く、時に予期できないものにしている。私の目から見る限りここの人々は、ニューヨークシティに必要なもの何1つ無しに存在しているように、もしくは少なくともそう感じているように見えるのだ。

ここの人々は、都市に行き交う人々が大急ぎで追う物質主義にはあまり気付かず、カオスから離れて自分達のことに取り組んでいるように見える。リールを下ろす全てのものに幸運をかける漁師、遊歩道で踊るラテンダンサー、ブライトン・ビーチに隣接するコミュニティーから溢れ出るロシア人、ただ座っているだけで何もしないイタリア系アメリカンの年金受給者。また、子供がいるブルックリン人も蓄えで夏の数カ月をここで過ごし、ビーチや、遊歩道で売られるフライ料理を最大限に利用する。これら全ての行動は、コニーの有名な遊園地の豊かな背景と、この街の他の場所では見つけられない建物に結び付く。

未経験者にとって、コニー・アイランドは多くの都市に見られる全面的な高級化を避けてきた場所に見えるだろう。ここは家賃もまだ比較的安い。推測するに、高級化を利用するのには少しばかり都市から離れ過ぎているからだ。しかし、コニーの衰退の様子に変化を加える計画は、静かに進んできた。都市開発計画は、2004年、近所のスティルウェル・アベニュー地下鉄の改良、キースパン公園の建設、シー公園の800のアパートの改良などにて取りはからわれた。そしてこれら全てのプロジェクトへ続く道路も、そのエリアを綺麗にするため未だに鋪装されている。映画館、ボーリングのレーン、アーケード、ショッピング・モール、カジノ、そして贅沢なアパート建設も、すべて計画されている。従って、地元の人々がこれら全ての再開発に流され、コニー・アイランドが作り上げてきたユニークなキャラクターを奪われることも、もちろん懸念されるわけだ。綺麗に磨かれ、手書きの標識は組み立て式のプラスチックに変わり、とても面白い質感の全ては滑らかで輝きのあるものになるのであろう。行けるうちに行って欲しい。迫りくる変化の海に!

Text and Photos: Garry Waller
Translation: Yurie Hatano

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