ユ・ヒョンミ「PUZZLED CLOUD」

HAPPENING


人間は常に、“現実とは何か?”という問いに挑戦してきた。現実とは、本当に何なのだろう。現実と想像。現実と夢。マスコミやテクノロジー、インターネット達が作り出す流行が、現実を網目状の情報の中へと追い込んできた。

韓国人アーティスト、ユ・ヒョンミは、彼女の現実と夢とを、インスタレーション「PUZZLED CLOUD」で表現している。現実との直面と夢の領域。意識の存在と無意識の心理、とでも言えばいいのだろうか。

ヒュンミは最小限の方法でこの不変の疑問であるこのコンビネーションを描いている。裏と表、本物と偽者といったように、現実と夢とが全く正反対だということを、彼女は空中に透明なジグソーパズルのピースをつるすことで表現している。表も裏も無く、良も悪もない。どのピースも他のピースとくっついてしまう。そこには小さなピース達を集めてつないだ後にできる大きな像が元々ないからだ。破片たちは集まりとしてそこにあるのみで、他には何も無い。物語は問題ではないのだ。

規則的にある無秩序の代わりに置かれた、でたらめのピースたちは、かすかな違いを作り出す。それはまるで夜にきらめく緑の色調のようだ。

この「PUZZLED CLOUD」の思想の底辺には、パズルのピースで作られた階段がある。雲にしか届かない階段なのだろうか。それは何か人間たちが、人生の意味を見つけるために試みてきた数々の事柄に似ている。無謀だとわかっていても、意味と、そして方向性を見つけるために、私たちはこうして小さな人生の破片とやらをつなぎ合わせながら生きているのだ。しかし、美しさとは、ピース一つ一つが持つ無造作性の中にある。彼女がつるした空に浮かぶパズルのピースたちは、それぞれなりに美しいのだ。

ESPLANADEの公共芸術アウトリーチプログラムの一環により、多くの人々を集めていた。今回の「PUZZLED CLOUD」では、携帯のカメラで作品の写真を撮りながら、それぞれに作品への感想を述べ合い、それと共に彼らの想像性をより沸き立たせていた。

Puzzled Cloud
会期:2005年6月12日まで
会場:Esplanade,Teatres by the Bay
http://www.esplanade.com

Text and Photos: Fann ZJ from npsea Enterprise
Translation: Mai Kato

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