リスボン・グラフィティアート

HAPPENING


日が昇り、日が沈み、時が流れ、街が息づいていく度に、グラフィティはその自らの域を広げ、次第に大きく進化していっている…

リスボンの中心地バイロ・アルトで開催された「エスパコ・インタープレス」は、今まさに進化し続けているグラフィティのための場所だった。これはそれ以上にない、グラフィティにとって最高の場所となった。工場の雰囲気を残したままの古い廃工場の倉庫。薄暗い照明、金属プラットホーム、鎖で吊り下げられたフック…そして吸い込まれてしまいそうなほどに目を見張るグラフィティがそこら中に溢れていた。

至る所に、今にも爆発しそうなほどに膨れあがったアーティスト達の感性、思想や想像力が、グラフィティとして古倉庫の壁へと刻み込まれていた。一般的な今日の展示会の様に、このグラフィティアート達もキャンバスの上など、ごく普通の形でディスプレイされていた。しかし作品を取り囲むフレームへの制限がないので、圧倒的で壮大なアートを繰り広げながら、グラフィティはキャンバスから壁へと抜け出し描かれていた。

アーバンアーティスト仲間のヒウム、ヒバシラ、ラム、マー、クリト、タイム、ビヒルス達は、彼らを取り巻くポルトガルの種々様々なアートスタイルを発見し、自分たちのストリートアート“グラフィティ”を人々に見せることによって、自分たちのアートスタイルを知ってもらい広めていこう、と今回のポルトガルでのヴィジュアル・パフォーマンスを共に取り組み開催することを決意した。

アーバンアーティストの一人、ラムとのインタビューで、彼らの今回の展示会への想いを語ってくれた。『今回の展示会はもともと、ポルトガルにおける最もすばらしいグラフィティアーティスト達をみんなに知ってもらうために開催されたんだ。そして、もちろん僕ら以外の今回このプロジェクトに参加しなかったけど、僕らが彼らの作品も含めてリスペクトしている全てのアーバンアーティスト達へのリスペクトを示すためにもね。僕らはこの展示会に自分達のできる限りのことを尽くしたよ。僕らの、何か創り出そう、発展させていこうという思いはものすごく強くて、この向上心はすごく高いんだよ。訪れる全ての人に、この空間を埋め尽くしている作品、キャンバス、ディスプレイ、壁からこの僕らの想いの強さを感じ取って欲しい。それから、もちろん僕らのグラフィティやこの展示会を楽しんでもらいたいし、全ての作品たちに敬意を示してもらえたらって思うんだ。僕らは自分たちのベストを尽くし、目標を達成したってゆうまぎれもない信念を持ってるからね。』

この展示会は先月3月18日から4月19日の期間に開催された。有名写真家マーサー・クーパー(グラフィティムーブメントを初めて写真に撮った写真家)は特別展示として、最終日に彼女の写真集「ヒップ・ホップ・ファイルス」を展示した。

VISUAL ART PERFORMANCE
会期:2005年3月18日〜4月19日
会場:Bairro Alto
住所:Rua Luz Soriano N67, Espaco Interpress
vsperformance@gmail.com

Text: Carlos Matias from Dialectica
Translation: Fumika Sugimoto

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