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アフタートーク

PLACEText: Shinichi Ishikawa

札幌もやっと街から雪が消えた。コートなしの外出は楽しい。フットワークも軽くなると、気分も軽い。歩くだけで楽しい。今日の仕事も終わった。時間はある。夜はどこに出かけようか?そんな時におすすめの場所を紹介しよう。

アフタートークは、 広告代理店でクリエイティブ・ディレクターであった所俊彦氏と飲食業のプロデュサー中井亮一氏、そして柴田寿治氏が組んでオープンしたサロンスペース。場所はススキノより少し東の3階建てのビル。1階はオリジナルコーヒー豆ブレンドの焙煎室。2階は、広告・デザインなどのクリエイターのシェアオフィススペースと雑貨や家具、オリジナルグッズのセレクトショップ。3階が12時から24時までお酒とコーヒーが楽しめるサロンスペースと、サロンとクリエイティブなオフィスが同居することによって、おもしろいものを発信していく可能性を秘めている。

去る4月25日から28日にかけて、アフタートーク初の展覧会・イベント「ブルームルーム 2005」が行われた。 これはビル全体に桜を使ったフラワーアレンジと、加えてクリエイターによる作品を展示。一足早い「お花見」というコンセプト。最終日28日夜はパーティーを開催。それに出品している知人のフォトグラファーと行ってみた。ススキノから歩いても10分程度の場所。駐車場は車がいっぱいで、いろいろな人が集まっているようだ。1・2階のビルの横側面がガラス張りになっていて、中の照明で窓際でディスプレイされた桜がよく見える。このガラスの部分はユニークで道を歩く人にも自然な感じで目につく。今後もいろいろなことに利用できるに違いない。1階に入るとガラス越しにコーヒー豆の焙煎機が見える。その横の階段から2階に上がろうとすると帰り際のデザイナーの知人に会う。階段を上って2階のオフィススペースにて仕事中の所氏と少々話をさせていただく。その中で、アフタートークはマスメディアとパーソナルメディアが半々にあって足して100パーセントな存在でありたい、という言葉が印象に残った。

さらに階段を上がると3階がサロン。コーヒーやお酒を楽しめる。細長いスペースになっていて、入って右側にはDJブースとフロアが作られている。左はカウンターがあり、さらに奥にはテーブル席やサッカーゲームなどもある。椅子の配置が、まわりの席とも話しやすくなっており、集まった人々は、飲食を楽しんだり、自己紹介をしたりと、サロンな雰囲気となっていた。窓際には外からも見えた桜のフラワーのアレンジが美しい。まさに「夜のお花見」。壁面やちょっとした空きスペースにはグラフィックや写真の作品が展示されている。植物とクリエイターの平面作品の組み合わせは予想以上に相性が良い。僕自身も集まった人と話などをしながら、24時近くまで楽しんだ。

今回の参加アーティストは以下のとおり。佐藤直也(フローリスト)、ナマラタムラ(グラフィックデザイナー)、みのぐちいくお(グラフィックデザイナー)、佐藤美幸(グラフィックデザイナー)、熊沢ヒロオ(映像ディレクター)、古瀬桂(フォトグラファー)、寺島博美(フォトグラファー)、星野麻美(フォトグラファー)、上田亮(グラフィックデザイナー)、 岡野康弘(イラストレーター/グラフィックデザイナー)、池田直俊(フォトグラファー)、馬場杏輔(フォトグラファー)、西村淳子(グラフィックデザイナー)、北岡真一郎(映像ディレクター)、小森学(フォトグラファー)、石崎幹男(フォトグラファー)、藤原昌弘(グラフィックデザイナー)、中田勝弓(フォトグラファー)、木村理臣(グラフィックデザイナー)、高橋宏比公(グラフィックデザイナー)、菅野洋壱(インテリアデザイナー)、佐藤美雪(グラフィックデザイナー)。

インターネットの世界は、僕たちに「時間」と「空間」を超えたヴァーチャルスペースを与えてくれた。対して「aftertalk」のリアルな世界のサロンスペースは、ネットでは得られない「出会い」と「気分」が得られのではないか。夜遊びが楽しくなっていく季節、ぜひ足を運んで欲しい場所である。

salon media communication aftertalk
住所:札幌市中央区南4条東3丁目14-1
https://www.aftertalk.net

Text: Shinichi Ishikawa
Photos: Shinichi Ishikawa

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