第1回 ピクトプラズマ・カンファレンス

HAPPENINGText: Peta Jenkin, Mark Macpherson

メイン会場からそう遠く離れた場所でないベルリン・ミッテという場所で開催された展覧会「CHARACTERS AT WAR」の会場では、ボール紙でできたキャラクターが長い列を作り、会場はそれでいっぱいになっていた。ロナルド・マクドナルドやハローキティを改造したものや、ファンタジックで奇妙なキャラクターが、彼らの音を持たない声を届けるべく、超現実的なデモ行進をしていた。


‘Characters at War’ Exhibition

ピクトプラズマのパーティは、ボークスプラストで行われた。ここは、旧東ドイツの国会だった場所で、現在は大規模なアートパーティの会場して使われている。この夜、「360°VJプレゼンテーション」が予定されていたのだが、実際に見てちょっとがっかり。投影される壁が240°程度しかなかった。


The queue lining up for Friday night’s party at the palatial shell of the Volkspalast

翌日の夜、カフェ・モスクワでは、ゴブスクワッドによるびっくりな作品「トースト」が登場。いくつものトーストされた食パンが、いろいろな色調の茶色を持った巨大な壁を作っていた!その他にも、マンブルボーイ、ベルリンのクリエイター、ザ・ステーキ・ゾンビ、フランスのイラストレーター、ミス・ヤンなどのアーティストのパフォーマンスがあった。


Gob Squad – Victory over toast!

この後、カンファレンス最終日の夜のパーティモードへ切り替わり、DJやVJが、典型的なグラフィックデザイナータイプのシャイな人達をダンスフロアに呼び込もうとしていたのだが、なかなかこれがうまくいかなかった。

ベルリンでは今年、非常に多くのアートイベントが開催されたが、ピクトプラズマ・カンファレンスは、そのなかでも一段とオリジナリティがあり、キャラクターデザインとイラストレーションというジャンルに対して新しい認識をもたらすという、非常によく企画されたイベントだった。インタラクティブなイベントに加え、パフォーマンス、プレゼンテーションにも力を入れており、私自身、非常に楽しんだ。全てのキャラクターファンの皆さん、来年のピクトプラズマをお見逃しなく!!

Pictoplasma Conference
会期:2004年10月28日〜30日
会場:Kino International, Cafe Moskau, Zentralbuero, Berlin
conference@pictoplasma.com
https://www.pictoplasma.com

Text: Peta Jenkin, Mark Macpherson
Translation: Naoko Fukushi
Photos: Peta Jenkin, Nina Erfle

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