ピープ 5

THINGS


覗き見したくなるような、少しリスキーなライフスタイルを持ち続ける・・・。順応性だけを高めてしまい、自己を失いかけた者にとって、「自己」を楽しむボヘミアンな生き方は、それだけで美しくみえる。多くの者は日々自己自身でいること、ありのままでいることを望んでは、皮肉にも社会組織になじんでしまうからだろう。PEEP 5のクリエーター、オクタビオ・イザウラルデが公開する若者たちの写真は、ややバンダル行為的なライフを描写している。グラフィティ、スプレー缶、パーティー、ドラッグ・・・またエロティックなプレイを楽しむ光景や自己観察的なものなど、いわゆる今を生きる若者の自己記録のようでもある。

いつの時代も、人々は人々に興味を持ち、隣の芝生は青いと嘆きながら生きてきた。そうやって多くの者は他人との相違や相似を積み重ねては自己を築き上げているともいえる。しかし近頃では、他人の私生活に対する興味だけがリアリティTV番組やウェブサイト上で更にかき立てられ、見知らぬ人のフォトアルバムをウェブ上でみることに何の抵抗もない。単純に親しみや共感を得るか、または自分の生活にはみられないライフスタイルの中に自己を映し出し、ファンタジーを味わっているかのようだ。

PEEP 5で紹介されるスナップショットは、バンクーバーを拠点に活動するマット・エイキンやフォトグラファー、ダン・シニーによるもので、どれもデジタルカメラやポラロイドカメラでとらえられている。ニューヨーク在住のフォトグラファー、ティム・バーバーもかつてシニーやエイキンと過ごし、彼らを被写体としながら自己を描写した。ユースカルチャーを鮮明にとらえた写真が興味深いのは、社会のルールやしがらみに捕われ、自己として身動きがとれなくなりつつある私たちが写真上の「自己を楽しむユース」にロマンを見つけているからにちがいない。

PEEP 5からセレクトされたフォトがマット・エイキンにより一冊のカタログ集となり、スケートボードショップやローカルブックストアで発売される予定だ。ブックメイキングもこなすエイキンのこだわりが彼のライフに対するロイアリティとなりこのカタログにも表れることだろう。
自己探求し続け、自己でいるために生きる写真上の被写体たちに、ボヘミアンな美をこれからも見つけていきたい・・・。

Text: Aya Takada from SML-(6j6)

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