モグラのクルテクを知ってますか？1957年に誕生した、ちょっと話題のこのキャラクターは、アニメの世界では古い歴史を持つチェコからやってきた。つい先日発売されたDVD BOXは、なんと先行予約で売り切れてしまったという人気ぶりだ。

さて今回紹介する、クルテクの絵本がズラーっと並ぶこのゆったりなごみ系スペースは、11月15日に渋谷にオープンしたばかりの、チェコのアートグッズを中心に集めたセレクトショップ、ano（アノ）。リトグラフ、ポスター、マリオネット、美術書籍、インテリア雑貨など、その品揃えは他にはない充実ぶり。

チェブラシカ（※チェブラシカはチェコではなくロシア発）で爆発的に火がついたアートアニメーション流行りの影響か、はたまたチャペック兄弟に代表されるブックデザインという側面からか、とにかく、ここのところ、アートやデザインの世界でなにかと注目を集めるチェコという国。特にアニメーションの世界では、国立のアカデミーに定員5人のみという専科を擁するほどのアニメ大国で、日本でもチェコアニメの映画祭などが開催されている。その人気は上々。

では、チェコのデザイン、アートの人気の理由はなんだろう？　anoのバイヤーでもあり、チェコアニメーションの配給でおなじみのレン・コーポレーション、深澤徳（ふかざわ めぐみ）によると、これまでにないアート感覚が、新しいものを求める人たちのアンテナに引っかかったのではないか、とのこと。一見寂しげにも見えるちょっと独特な雰囲気と華やかな色遣い、ギャラリーに立ち寄る感覚でそのワールドに触れてみては？