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東京デザイナーズ・ブロック 2003

HAPPENINGText: Yasuharu Motomiya

青山以外の場所でもTDBは行われている。そのひとつ代官山ブロックへ。ポールスミス・ウーマン代官山には、オーストラリアのデザイナー、ブライアン・ステーンダイクの椅子。大きい方がシンプルな曲線を生かしたファイバーグラス製の「Cero」、小さいほうは形は同じだかリサイクル素材を使った「Sub-Cero」。都市という限られたスペースでの使用するに耐ええる利便性を兼ね備えてデザインされた椅子は、石のようにちりばめられディスプレイされ、キッチュでカワイイ雰囲気。

代官山の住宅街にぽつんと佇むインテリアショップ・クシュクシュ。道に迷いお店に電話をするとスタッフの方が親切に道を案内してくれた。店内はショップスタッフ同様暖かく丁寧にディスプレイされ、その中にはデザイン・アレイの作品が。森豊史による日本人の正座という座り方に着目し垂直に腰掛けれるようにデザインされたスツールとティー・テーブル、渡辺力と山本章によるアルミとステンレスバーを使った丸椅子など。ミニマルだが使う人間をよく考えられデザインされた家具達が。

ここで感じたのは、デザインされた作品もそうだが、それが置かれた場所、店舗、関わる人などによりその作品が持つ印象も大きく変わってくるというものだった。そして、それらも含めたもの全てがデザインなのだということだった。

一路電車を乗り継ぎ二子多摩川にあるプラスティックへ。そこにはイスラエルを代表するデザイナー、タル・グールのストローチェアが。緑色の何百本と束ねられたプラスチックストローが椅子になっていた。遊び心という意味で思わず小学校の夏休みの図画工作を思い出してしまう。

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