「ボディスケープ」展

HAPPENINGText: Chris Lee


Kim Atta, Museum Project- Series of Holocaust #26, 1997

「ボディスケープ」とは、「ボディ」と「ランドスケープ」という二つの言葉が組合わさってできた新語。アメリカの芸術史家で視覚文化理論家のニコラス・ミルゾエフが使用している用語でもあり、ビジュアルカルチャーの中にある、体という肖像物に関連した景色を示唆している。私たちが生きている上で、「ボディ(体)」とは主体であり、「ランドスケープ(風景)」とはその場所、あるいはステージの一種なのである。


Kong Sung-Hun, Eating an Insect, 2002

かつて韓国の哲学者の間では、私たちの身の回りを取り囲むのをは、宇宙全体だと考えられており、人間の体の構造と、宇宙の原理の比較が行われていた。体とは生物学的かつ物質的な現象というだけではなく、考え、気持ち、そして欲望が含まれたダイナミックな複合体なのだ。そしてそれらが互いに、この世界に存在する全てのものと影響し合っているのである。


Park Sung-Tae, Untitled, 2002

今回この展覧会に参加するのは、着々とキャリアを積みつつある9名のアーティスト、コン・サンフンキム・ミョンスクキム・アッタキム・イルヨンパク・サンタエパク・ユンスクユン・アイユンジュン・ボクスチュン・ヒュンが、絵画、彫刻、写真、ビデオなどのメディアを通じた作品を本展覧会で発表する。

Bodyscape
会期:2003年1月14日〜2月23日
会場:Rodin Gallery
住所:Samsung Life Insurance Building, 150, 2ga Taepyung-ro, Joong-ku, Seoul
TEL:+82 (0)2 3706 7495
https://www.rodingallery.org

Text: Chris Lee
Translation: Sachiko Kurashina
Photos: Courtesy of Rodin Gallery © the artists

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