ノキア・シンガポール・アート展

HAPPENING


シンガポールのアートシーンの祭典が、ノキア・シンガポール・アート 2001として行われている。一同に集められたアートフォームを、シンガポール・アートシーンにおける最新のディベロップメントとして紹介するビジュアルアート・フェスティバルだ。

地元のアートシーンの強力サポーターであるノキア主催で行われているこのイベントのテーマは、歴史、アイデンティティー、テクノロジー、空間。各々が書道、絵画、彫刻、写真、インストレーション・アート、ビデオ・アート、サイバー・アートを通じで表現されている。メインエキシビジョンと関連したエキシビジョンの他に、20ケ所以上で50を越すイベントが行われている。

エキシビジョンが開催されている会場は、アートの種類によって異なり、ホテル、学校、博物館、ショッピングセンター、ギャラリー、政府機関、そして街の通りでさえも会場に様変わり。フェスティバルがこのような主旨の下計画されたので、会場はそれぞれが徒歩で移動できる距離内でゾーン分けされている。したがってビジターは様々なエキシビジョンを、一日という時間をかけてゆったりと見て回ることができるのだ。ポイントからポイントへの移動、それぞれがそれぞれにそれぞれのエキシビジョンを理解、経験して行くことができる。

メインエキシビジョンは4会場に分かれており、そのうちの一つに選ばれたのがシンガポール・アート・ミュージアム。そこではギャラリーの形質転換にビジターが触れることができる。サイバー・アートの包括と共に、照明が上手く使われたギャラリーは、程よく薄暗く、デジタルワークを鑑賞するのにびったりな雰囲気をかもし出している。モニター、プロジェクター、ウェブサイト、ビデオ・インスタレーションに囲まれ、ビジターは、インタラクティブ・アートワークに加わるようコンスタントに促進される。マウスを利用して、例えば、ウェブをサーフするためにヌード写真の体の一部をポイントしたりできるのだ。伝統的なアートフォームもちろん健在。絵画、中国式書道、彫刻も展示されている。ビジターを楽しませる、充実した内容のメニューである。

メイン・エキシビジョンの為のもう一つの会場は、スカルプチャー・スクェアーと言い、人間の形を利用してアイデンティーというテーマの下、14人のアーティストの主にインスタレーションの作品を展示している。吊るされたさとうきびや、中国式柩を型取った竹などの作品が並ぶ。思わず開けたくなるようなドアからは、過去のマークで埋め尽くされたさびれた部屋につながっている。アーティストの、米についてのダイアログもある。それは米と共に散在している土のベッドの上に、シンプルだが若干ややこしい質問でペイントされたボールのアレンジメントと共に展示されている。アイデンティティーというテーマを説明している全てのものは、私達の周囲、人生、記憶そして質問に相反するように並べられている。

デリバイング・スペースと言うエキシビジョンの一つは、チャイナタウンの近くに見つけることができる。引き伸ばされた商店の横道の写真、木の下の木製馬車、銀行の前の地図、交差点にあるインスタレーション等はディスプレイ用のおびただしい数のアート作品であり、チャイナタウンの歴史を探究したものだ。作品についてのフリー・ガイド・ツアーもあるが、私としては個人で見回ることをお勧めする。そうすることによって目立つことがない作品にも触れることができるからだ。このような作品の多くは、通りすがりに偶然にちらっと発見して、それからしゃがんで良く作品を見るようなものである。チャイナタウンにある会場は、作品を探し回れるように構成されている。その効果としては、チャイナタウンを詳しく知ることができる。作品と向き合い、会場を散策することによってビジターは、チャイナタウンに対するそれぞれの見解をもつことができる。散策した人達全員にお菓子のご褒美も用意されている。

このフェスティバル期間中の毎週末に、トークショーとフォーラムが開催される。ウィークエンド・シリーズと題されたこのイベントは会場に足を運ぶだけではなく、解説、掲示、企画を通じて、アートがパブリックにとって、もっと身近になるようにするのが目的だ。

セレブレーションはまだまだ続く。3ヶ月に渡り、ノキア・シンガポール・アートは、2001年までに刺激を、そして来たる2002年のスタートの為の内容が盛り沢山の企画を生み出して行く。

Nokia Singapore Art 2001
会期:2001年12月9日〜2002年2月3日
会場:Singapore Art Museum
住所:71 Bras Basah Road, Singapore 189555

Text: Fann ZJ From Npsea Enterprise
Translation: Sachiko Kurashina

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