オーグ

THINGS


オーグはただの雑誌ではなく、1つのコンセプトである。オーグからいろんな意味を読み取ることが可能だが、「組織」という言葉の短縮形というのが現実的であろう。グローバライゼーションの時代にある現在の要求を満たすコンセプトが組まれているのだ。どんどん各国の政府がその力を養わなくなったが、国を超えた合併によって強くなっているのは企業だ。企業はビジネスのすべての要素をコントロールできるように組織されている。それと逆の立場にいるのは市民で、ひとり一人は無防備だ。最近はこうして企業の力に対抗する勢力として組織が起こる傾向がある。将来は主に2つの力が存在するだろう。1つめは明確なコマーシャルと大きな利益を産む企業、そしてもう1つは企業に対して自分達の利益を守るために個人が集まった組織。このスピリットを強くして行こうというねらいの下、スペインのオーグ・マガジンは誕生した。

オーグは、個人がそれぞれの興味と心配をもって都市を形成しているとして、毎号各国のさまざまな都市をビジュアルを多く用いて論をすすめる。これまでに第1号マドリッド、2号ではベルリン、3号でパリが取り上げられ、2002年1月に出版が予定されている4号目では東京がフィーチャーされる。

毎号、以下の5つのチャプターから構成されている。(1)ピープル:都市に自然発生するさまざまなクラスの人々のポートレイト。(2)ストリート:その都市の日常的な都会的風景を表現した映像。(3)アート:その都市に在住しているアーティストの作品。(4)ソーシャル:それぞれの街において個人レベルの視点からの社会的要素。(5)ファッション:服とスタイルを通してそのスピリットを反映。

バレンシアレーベルのルイとのコラボレーションにより、マドリッドに本拠地を置くクリエイティブスタジオ、イプサム・プラネットがオーグマガジンを発行している。事実、ルイ自体の出版キャンペーンもイプサム・プラネットが制作した。このキャンペーンは1シーズン6社の広告から成り、それぞれに置かれたリーダーとメンバーは公共の目的で競合する。その目的は社会的であることもあるが、多くの場合単純に楽しいものとなっている。グループ全体としての出来を上げようという意図によるアイディアだ。ルイは広告ページを設け、彼等の努力を人々に伝え、またその目的にひきつけている。東京特集号発行に伴い、こうした目的を持った東京の団体が人々を結び付けることのできるような方法で登場するだろう。どんな目的でも、どんな団体でも構わない。重要なのは、「組織」されることなのだ。

ORG
発行:年2回
国際配布
本体価格:無料
東京特集号発行日:2002年1月

Text: Terevision Ruiz from Neo2 Magazine
Translation: Naoko Ikeno

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