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アムステルダム

HAPPENING

奇妙で興味深いことが、アムステルダムで起こっている。それほど遠くない昔、広告やファッション、その他メディアの人達がオランダ資本について考える時、もっぱらオランダのカンパニーや代理店で働く素晴らしいオランダの才能について語られていた。だが今日、新しい多文化主義が生まれようとしている。


先週の木曜日、ある有名なアメリカの会社のCEOが僕達の代理店を訪れて、こう言った。『もしロンドンがヨーロッパの広告業界におけるニューヨークなら、アムステルダムはサンフランシスコであるべきだ。』
最も機敏なアメリカ人達が、サンフランシスコをビジネスの拠点として最良の場所の1つと評価しているのを考慮すると、悪くないコメントだ。では、なぜそうなったのか?

アメリカの代理店の多くがロンドンにヨーロッパ拠点を置いているのに対抗して、ワイデン&ケネディー(W&K)は、1990年代始めにアムステルダムにヨーロッパ拠点をオープンし、ナイキの仕事を手掛けている。
アムステルダムに進出していないその他代理店は、それほど多くない。ここでのポイントは、 W&K がロンドンではなくアムステルダムに、彼等の最初にして最大で、最も重要なオフィスを設立したことにある。結果として、ナイキをヨーロッパに広めるべく、クリエイティブで輝かしい人材や戦略がこの街へ押しかけることとなった。

歳月が経ち、 W&K のヨーロッパ拠点からナイキの広告が生み出されるようになる一方で、街は相変わらずオランダ広告の資本であり続け、1990年代を通して、世界で最も良い時期を経験した。そんな時、何かが起こった。それは一体何なのか?
突如、 新しいエネルギーが入り込んできた。 元W&Kのスタッフ達が自分達の代理店をスタートし、元ナイキのマーケティング部の人達がフレームワークデザインをスタートし、オランダ以外にいた人達がアムステルダムに移り住んだ。だが、最も重要な出来事は、アムステルダムをヨーロッパの足掛かりとして考えてナイキの真似をするアメリカ資本の会社は他にはなく、その多くは未だにロンドンを拠点としている。むしろ、境界線を超えて自分達のブランドを築き上げようとしているヨーロッパのクライアント(主にイタリア、フランス、ドイツ、スウェーデン、スイス)は、ロンドンに限らず、伝統的なアメリカ/イギリスの広告代理店ネットワーク以外で才能のある代理店を探し始めている。そういったクライアントがヨーロッパを視野に入れた時に、アムステルダムで活躍する小規模で多文化的な代理店を発見し、ELLE.COM やダンロップ、アディダス、クレジット・スイス、ゼロックス、オニールスポーツなどにとって、アムステルダムこそが、ビジネスの拠点を置くのに相応しい場所だということになる。
歴史的に見ても、BBH や LEGAS DELANEY、WCRなどのロンドンを拠点にする独立した代理店のみが、そういった顧客達を魅了しているようだ。だが、彼等が独立性を失っていくにつれて(3社とも企業に買収されている)、クライアントは他に目を向け始め、新しい物を求めているようだ。

アメリカでは、クライアントは何年もの間、アメリカの遠く離れた端の方にある、アメリカで最も才能のあるチームと仕事をしてきた。彼等は、自分達のブランドを決定づけるには、地理的な問題は、それほど重要ではないと考え、 BMW などのクライアントは、ミネソタ州のファロン、ミルクボード・オブ・アメリカは、サンフランシスコのグッバイなどの地でビジネスを展開している。これがまさしく、僕達がアムステルダムでストロベリー・フロッグを設立した2000年に起こり始めたことなのだ。

ノレーン・オラニーが都市についてのコミュニケーションアーツの記事で書いていたことによると、『アムステルダムは、まだ不完全な場所で、産業の理想的な背景は、ハイ/ローカルチャーにまたがっている。レンブラントを輩出した売春宿とジャンキー達の街で、アムステルダムを訪れる人達は、近年世界で最もクリエイティブなコミュニティーのひとつになりつつある、栄えた広告代理店ビジネスを数多く目にすることができる。多国籍ネットワークの拠点としてだけでなく、アムステルダムの運河沿いのストリートは、創業を開始しようとしている会社の拠点となりつつある。古い教会や荘厳なテラスハウス、レンガ造りの工場、アンネ・フランクの家に近接する店鋪などに、そういった企業が進出し始めている。彼等は、この地の自由思想の雰囲気を気に入っている風変わりな人達で、オランダ人の国際的な野望をシェアしている。』多文化的なスタッフと共に、アムステルダムの代理店は、都市の伝統の中でコミュニケーショントレーダーになるという大志を抱いている。それは、伝統的なものとの折衷的なミックスであり、オレゴン州ポートランドのワイデン&ケネディーが7年前にこの地で操業を開始し、パワフルな作品でヨーロッパのクライアントを魅了し続けている。だが、新しい代理店の波は、カッセルクレーマーが、独立した代理店が数多くない街でそのドアをオープンした3年前に遡る。近年新しく創業を開始した会社は、主に、オランダにとって新参者達によって経営されている。昨年2月に設立した小規模でクリエイティブな代理店、ストロベリー・フロッグは、インターネットを通してフリーランサーのネットワークと仕事をするべくスタートした。そして、昨年9月、W&Kを離れ、アディダスの代理店チームに加わったアメリカ/イギリスのスタッフによって、180度転換することとなった。

Text: Scott Goodson from Strawberry Frog
Translation: Mayumi Kaneko

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