JODI

PEOPLEText: Akira Natsume

ディルク:たぶん今日本にいるから、感じることも多いんだと思うけど。一般的にエレクトリックイメージ、特にゲームの進化ってことがあって、テクノロジーがいかにしてそういうものを常に作りだしてきたか、そしてそれが今ある確実な方向に向かっている。例えば、ハイパーリアリズムの勢いを感じると思うけど、ゲームや3Dをいっそう現実に近づけたいという動きがある。コンピューターやゲームがもっとパワフルになりつつある方向性です。コンピューターチップの性能を引き立てるかのように、もっとハイパーリアル的なものを作りだしているんです。

ヨアン:でも、たまごっちのようなものもある。プレイステーションやドリームキャストに接続するような、携帯式のゲームとか。そこでは粗いピクセル絵があって、ある意味すごくプリミティブな感じですよね。でもこれは何にもないところから生まれてきたわけではなくて、段々と進化してきた。電子メール等とミックスされてたりね。
電話線を通して話し言葉ではないインフォメーションを送る事はすごく古くて、テレグラムがそうです。電子メールやHTMLも似ていて、それはシグナルみたいなものなんです。声でもムービーでもないし、直線的なものではない。あちこちにテキストや画像があって、それは電話線やケーブルによって信号が送られているのです。電話で会話するシステムよりもすごく古いものですよ。

ディルク:HTMLのページが転送されるとき分かると思いますが、画像とか重いページはゆっくりと立ち上がりますよね。まるで信号が段々と画像になっていくみたいに。

そういった話しが、JODIのインタビュー記事やプロフィールがあまり見受けられないことに関係しているのですか?

ディルク:ホットワイアードのウェブモンキーに記事がありますよ。日本語だから内容はよくわからないけれど(笑)。でも確かに説明書きみたいなものはあまり好きではないです。夏目さんが言ってることは当たってるかもしれません。テキストがその作品の持つ感じを破壊してしまう恐れがあるし、観るものにある定まった方向性を決定づけてしまうこともある。それは特にアーティストやアートの歴史に言えることで、批評やそういう言葉によって作品自体やその意味をある方向性に操作してしまうことを常に考えていくということがある。言葉は魔法の方式みたいなものだからね。だから詩人とかもいるわけだし。

なぜ今回このインタビューを受けてくれたのでしょうか?GASBOOK VOL.5の時にプロフィールを頼んだときもネット上のJODIに対する沢山の説明書きがものすごい量で届きましたが。

ヨアン:でもヨーロッパではインタビュー受けたことありますよ。RHIZOMEのアーカイブで検索したら見つかると思います。
インタビューを全然受けつけていないことはなくて、先月なんて、スペインのサテライトテレビにも出演したんですよ。

ディルク:それに文章でインタビューされるよりも、対話のほうがずっとおもしろい。たまに穴埋め式インタビューがあったりするけど、それは本当に最悪。質問リストが送られてくるんだけど、なんだか自分自身にインタビュー行動をしているようで、まるで自己精神分析みたいだし(笑)。

話しは変わりますが、日本へ来た目的は?

ディルク:日本には友人がいるし、GASBOOKへ参加したということもあって、デジタルワンダーランドである日本へは来たいと思ってました。ゲームやソフトウェア制作などの活動をしていることもありましたし。

ヨアン:あとヨーロッパで日本のこと聞きますが、それだけだとなかなか掴めないですから。ずっと日本に行きたいね、って話しはしてたんです。特に理由があるわけではないです。

ここで、インタビューが終わります。実はまだインタビューは続行していたのですが、、、僕の不手際で取材用MDディスクの2枚目は何も録音されていなかったのです。最後に彼等にGASBOOK5に参加した感想と最近の活動について聞いてみたのですが、GASBOOK5のインターフェイスにものすごく関心を示していました。

コンピュータ上のデスクトップインターフェイスをそのまま流用して沢山のフォルダがGASBOOKのインターフェイスに存在するのが面白かったとの事、とても彼等らしい反応とも思えます。そして、最近の活動はリードでも書いたCD-ROMの制作と、「CTRL-SPACE」というタイトルの参加型インターネットゲームを制作したらしいです。このゲームは他に参加している人とコミュニケーションをとるようなもので、ゲームをするには QUAKE1(持っていなければ購入)と、このゲームをプレビューできるサイト(ctrl-space.c3.hu) でダウンロードできるCTRL-SPACEが必要です。これも彼等が話していた「ノー・コンテンツ」「ノー・ストーリー」「マテリアル・デジタル」に繋がる表現なのだろうと思います。
ぜひ覗いてみてください。大事な書類を閉じて、覚悟を決めて。

Text: Akira Natsume
Translation: Mariko Takei

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