グッド・ニュース・シェアリング

PLACEText: Atsuko Kobayashi

原宿のビルの一角にオープンした小さな一軒の店が、話題を集めている。「TOMATO」のオフィスから出たファックスのミスプリントや、マルコム・マクラレンのメモ書きをプリントしたTシャツ、スイスのアーティスト集団が作ったトラックの廃材を使ったバッグなどを売っているショップ「GOOD NEWS SHARING」(グッド・ニュース・シェアリング)である。

「スタイリッシュ・エコ」をコンセプトにしたこの店には、考えに賛同したアーティストやクリエイターの作品、また彼らが本来捨てるはずだったゴミから転じたかわいいグッズがどんどん増えていっている。テイ・トウワはビジョネアとコラボレーションしたCDの別リミックスバージョンや、コンピューターのチップをピンブローチに変えたアクセサリーを。バッファロードーターはLPをEPサイズにカットしたオリジナルドーナツ盤を提供。

この企画を持ってクリエイターへ参加を呼びかけに行くことから、ショップの内装、店員まで一人でやっている女性、こばやしユカさんにお話を聞いた。

どうしてこういうお店を作ろうと思ったのですか?

エコ系のモノって、素材とかにはこだわるんだけど、デザインがいい加減なモノが多いですよね。それに日本のエコってイメージがあるじゃないですか、地味な感じというか。リサイクルとかエコとかは、ストリート&ポップな感じのデザインでやらないと根付かないと思うんですよ。ファッションと音楽とエコが結び付かないと、定着しないと思うんです。

あと、以前は広告とか企業の商品企画の仕事をしていたんですが、すごく時間とお金をかける割には、制限が多くて。何かをやろうとしても、『僕は賛成だけど、会社がね』とか『いやあ、忙しくって〜』とかでなし崩しになる。そのへんで、お店をやろうと思っていたんです。最初は片手間にやろうと思ってたんですが、TOMATOとか、マルコム・マクラレンとかマイケル・ヤングとか、話を聞いてくれて、「いいよ、やろう」って気軽に言ってくれて。しかもちゃんと毎回ゴミもくれるし、デザインもしてくれて。すごく忙しいはずなのに。イギリスって懐が深いと思いましたし、そういった部分に励まされて、真剣にお店をやるようになりました。

「スタイリッシュ・エコ」というのは?

地球に優しくとかいうことだけでなくて、『自分のやっている事が好きでいられる事、そういう環境が一番エコなこと』っていう考え方です。グッドデザインのあるところには、グッドTHINKINGがあるっていうか、グッドデザインなしに、グッドフィーリングはないっていう意味で『スタイリッシュ・エコ』っていうコンセプトでやっています。

Tシャツについているマークやタグは?

エコとかニューモラルみたいな考え方を表わすものなんです。このマークはエコマークとしてシールやスタンプにしてどんどんアグリーメントとか、リスペクトの意味をこめてはっていって、JISマークみたいになるような活動をしていこうと思っています。認可のアートワークスみたいな感じですね。「TOMATO」のサイモン・テーラー氏にデザインしてもらったんですが、『サインとルールを売る店、という感じや、やな気持のときに、グッドフィーリングにスイッチングできるような交通標識みたいなもの』と伝えてデザインしてもらいました。

クリエイターの参加グッズの他に、アメリカ製のソーラーラジオや、ギリシャ・ヴェネツィアの土から出来た画材、修道院で作られている石鹸やコスメティックなども売られている。ジョン・アイザックが作った大きな『ポテトマン』が入り口にいて、フェルトで覆われた壁(こばやしさんの自作)など、一瞬ギャラリーのようにも見える店内。店の半分以上を“語れるスペース”が占めていて、訪れた人がゆっくりお店の人と話せるようになっている。Tシャツなどのグッズを買っていく人は、「この店の考えに共感して」という人が多いそうだ。

GOOD NEWS SHARING
住所:東京都渋谷区神宮前1-6-1 3F
TEL:03-5414-8838

Text: Atsuko Kobayashi

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