ダミアン・ジャレ（振付家）と名和晃平（彫刻家）の協働による新作パフォーマンス作品「Planet [wanderer]」の初演が、フランス・パリのシャイヨー国立劇場にて9月15日から30日にかけて開催される。

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ダミアン・ジャレは、ダンスをはじめ、彫刻家のアントニー・ゴームリーや、シディ・ラルビ・シェルカウイ、マリーナ・アブラモヴィッチなど、ミュージシャン、振付家、映画監督、デザイナーらと作品の合同制作をするほか、オペラや音楽ビデオの振付を手がけ、その活動は多岐にわたる。京都を拠点に活動する彫刻家・名和晃平は、ビーズやプリズム、発泡ポリウレタン、シリコーンオイルなどの現代的な素材を用いて、造形の新たな可能性を切り拓いている。

本作は、2016年にロームシアター京都で世界初演を迎え、その後も世界中で再演を重ねている「VESSEL」に続く名和晃平×ダミアン・ジャレの異分野コラボレーション作品。人間的／非人間的、固体／液体、彫刻／ダンスという変形し続けるもののアンビバレンスを表現した前作「VESSEL」と、今作「PLANET [wanderer]」は二連祭壇画のように対をなすものとして位置づけられる作品。生命の循環と黄泉の世界を描いた前作「VESSEL」の文脈を展開させ、今作「Planet [wanderer]」では、葦原中国（= 現世）における、人類とそれを取り巻く環境の力強くも壊れやすい関係性を、肉体的かつ詩的に表現。そこに日本庭園の現代的解釈などが混ざり合うという、日本の彫刻家と欧州の振付家の共同作業ならではの唯一無二の世界観を提示する。

Damien Jalet and Kohei Nawa “Planet [wanderer]”
会期：2021年9月15日（水）〜30日（木） *全11公演
会場：Chaillot – Théâtre national de la Danse
住所：1 place du Trocadéro, Paris 75116
チケット：12〜30 €
TEL：+33 (0)1 5365 3100
主催：Théâtre National de Chaillot
https://theatre-chaillot.fr