木村泰平個展「長い話」

NEWSText: Ayumi Yakura

© Taihei Kimura

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木村泰平による日本国内では初の個展「長い話」が、宮城県栗原市にある築200年近くの古民家を修復した現代美術館「風の沢ミュージアム」にて4月23日から10月22日まで開催される。

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1986年生まれの木村泰平は、東京藝術大学大学院を修了した2012年に自動車とドラム缶が衝突するパフォーマンスを発表。その後に続く作品も、暴力的な動きをしながらもその制作過程は、綿密に計算された繊細なものだった。

彼の活動は、解体される建築物や、爆発する瞬間を樹脂に閉じ込めたものなど、時間の圧縮により強く視覚に訴える。そして、その『意味』ではなく、形態を洗練させていく手法を取っている。

人は、意味を理解できるものばかりが目に入り、それが世界だと思ってしまう。現代美術が『自分には関係がない』『難解でわからない』と敬遠されがちなのも、『意味が、形から理解できない』事が要因の一つと考えられるが、本展は今までとは違ったやり方で目や頭を動かすことで、今までと違う体験が得られると提唱している。

木村泰平個展「長い話」
会期:2017年4月23日(日)~10月22日(日)
アーティストトーク:4月後半予定、聞き手:ユミソン(同館ディレクター)
時間:11:00~17:00(最終入館受付は16:00、10月は15:00最終入館受付、16:00閉館)
休廊:水・木曜日(祝日は開館)
会場:風の沢ミュージアム
住所:宮城県栗原市一迫片子沢外の沢11
TEL:0228-52-2811
http://kazenosawa.jp

Text: Ayumi Yakura

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