“Dweller” 2015 animated video 1:00 minute (looped), © Ezekiel Wong Kel Win, Courtesy of Mizuma Gallery

シンガポールのミズマ・ギャラリーにて、7月30日から「リミナル・ステイト」展が開催される。「リミナル・ステイト」（リミナル＝識域：ある意識の出現または消失の境界）とは、社会問題や夢、実存主義、記憶そして不滅といったシンガポールの日常的な一面の描写である。

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シンガポールの歴史を紐解くと、多くのターニングポイントと勝利が存在する。けれども、発展途中においては「一体何を通り過ぎたのか、これから何がやってくるのか」という暗澹たる幻想に迷い込むなどとは誰も思わない。そんな差し迫った運命と不確実な変化は、短い史実の一瞬に存在しているだけの国民を常に不安にさせてきた。時代の流れは方向感覚の喪失や新しい視点をもたらしつつも、曖昧さ、開放性や不確定性を内包しているのだ。

本展では、シンガポールの変動や総合的なアイデンティティーが野心的に提示されることに希望を抱き、ユーニス・リム、エゼキエル・ウォン・ケル・ウィン、ラベンダー・チャン、レオナルド・ヤンそしてステファニー・バートといった気鋭のアーティスト５名の、アートとは何かを探し彷徨うプシュケー（精神）を掘り下げる。

「Liminal State」展
会期：2016年7月30日（土）〜8月31日（水）
時間：11:00〜17:00（日曜日は18:00まで）
休廊日：月曜日・祝日
オープニング・レセプション：7月30日（土）18:00〜21:00
会場：Mizuma Gallery
住所：22 Lock Road #01-34 Gillman Barracks, Singapore 108939
TEL：+65-6570-2505
https://www.mizuma.sg