Laura Poitras (b. 1964), “ANARCHIST”: Data Feed with Doppler Tracks from a Satellite (Intercepted May 27, 2009), 2016, Pigmented inkjet print mounted on aluminum, 45 × 64 3/4 inch (1143 × 1645 mm), Courtesy the artist

ローラ・ポイトラスの展覧会「アストロノイズ」がホイットニー美術館にて開催中だ。これはアーティスト、映画監督そしてジャーナリストという顔を持つ彼女の、初の美術館個展となる。今回の新作インスタレーションは、監視社会、対テロ戦争、米国の無人機航空機（ドローン）プログラム、グアンタナモ湾刑務所、就業そして拷問といったポイトラスにとっての重要なテーマに基づいたものばかり。

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例えば、アメリカ国家安全保障局による大規模な市民監視プログラムの存在を暴露し、世界中を震撼させたあのエドワード・スノーデンについてのドキュメンタリー映画「シチズンフォー」でも彼女はそれらの課題を描き出し、2015年アカデミー賞ではドキュメンタリー映画賞を受賞し、そのスノーデン文書公開に際しての彼女の役割に対して2014年ピューリッツァー賞も贈られている。

本展では、9.11以降のアメリカを文書化するポイトラスのプロジェクトからスタートし、ノンフィクション映画制作の舞台裏を見せることで鑑賞者を引き込んでいく。タイトルの「アストロノイズ」は、ビッグバンの熱放射のかすかなノイズを意味すると同時に、エドワード・スノーデンがアメリカ国家安全保障局による監視社会の証拠となる暗号化されたファイル（2013年にポトラスと共有）に付けた名前でもある。そのスノーデン文書は、本展示にも部分的な影響を与えている。

ローラ・ポイトラス展「Astro Noise」
会期：2016年2月5日（金）〜5月1日（日）
時間：11:00～18:00（金曜日は13:00～21:00）
休館：月・火曜日
会場：Whitney Museum of American Art
住所：99 Gansevoort Street, New York, NY 10014

入場：18ドル
TEL：+1-212-570-3600

https://whitney.org