イニシュタークベグ島
PLACEText: Wakana Kawahito
さらに、2つの家は世界最大のデザイン賞の一つである、「red dot design award」を2005年に受賞した。
去年から、アートインレジデンスのプロジェクトがスタートし、7人のアーティストが島に滞在しながら作品を作った。それらは先日のロンドンでの展示が終わった後、島に持ち帰られ、これから訪れる人も作品を見ることができるようになる。このプロジェクトは今後も続く予定で、『10年後には本になれば』とナディム氏は意欲をみせる。2010年には、ミュージシャンや詩人など、幅広いジャンルのアーティストにも参加してもらいたい、と考えており、イニシュタークベグには、今後、さらにアートギャラリーとしての役割も加わっていく。
また、イニシュタークベグでは、島以外でも島のエッセンスを感じてもらうために、商品を販売している。たとえば、魚がその一つ。
美しくデザインされたファイルケースのようなものにお行儀よくサーモンやツナが入れられ、まずはハロッズで限定発売された。これから、ウィスキーも発売される予定となっており、将来的には洋服、ジュエリー、サプリメントなんかも作っていきたいとのこと。
決して安いとはいえないイニシュタークベグでの滞在費だが、自由という贅沢を味わうのには惜しくはない、一つの投資だといえるのではないだろうか。
イニシュタークベグ島
所在地:アイルランド西側クルー海沖
アクセス:イギリス・ニューポートから20分、アイルランド・ウェストポートから30分、クノック国際空港から50分のフライトで島に到着。それぞれの空港までは、ロンドン・ガトウィック空港をはじめとするイギリス、スコットランド、アイルランド他の主要都市からの出発便でアクセス可能。クノック国際空港へはプライベート機で乗り継ぐこともでき、さらには直接ヘリコプターで島まで飛ぶことも可能。
問合せ先:+353 87 657 3840
https://www.inishturkbeg.com
Text: Wakana Kawahito