TAG
PLACEText: Ania Markham
デンハーグに長く存在するコンクリートが、5月にアムステルダムに新店舗をオープンした。スプイ通りにあるこの店舗には、同じくデンハーグのビジュアルカルチャーのプラットフォーム、TAGの見事な空間でもある。
TAGの設立者ヒシャム・ハリディ(34)は、妹アーシャと共にこの街にはブランド品を置いているお店が不足していることに着眼し、1997年の初めのコンクリート・ショップの制作基礎を作りあげた。アーシャの夫、ディルク・ヨンヘンも半年後に加わり、コンクリートがスタート。彼らの特色は、異なるファッションブランドの限定品を取り揃えることで、そのうちパーティーやインスタレーションのような外部イベントを主催し、コンクリートの経験を広げてきた。このようなコンセプト・ショップはまだ一般的ではなく、コンクリートはそれをやったデンハーグで最初のお店だと胸を張って掲げる。オランダで最初ではないとしても。
ヒシャムは1999年にコンクリートから離れることを決め、友達(アーティスト、フィルムメーカー、写真家、学芸員、グラフィックやウェブデザイナー)と一緒にTAGをスタートした。ギャラリーは「1646」と呼ばれ(このギャラリーが入っているビルが建てられた年)、みんなが参加した。これは更なる協力と更なる拡大化目指ともっと他とは違うプロジェクトが必要だった。TAGはデンハーグ自治体から資金面を協力してもらい完全なるアウトレット店になり、デンハーグで異なるビジュアルカルチャーを作っていく存在になった。
以来、TAGの評判はデンハーグを越えて広がりを見せ、今や定読雑誌やトップレベルの国際的アートタレントを魅了するイベントにも参加している。最近のTAGの活動はチックス・オン・スピードを特別週間ワークショップに招待し、20名の地元の人たち(多くはハーグ学院からの生徒)が参加した。チックス・オン・スピードによる特別講義は素晴らしい内容で、ワークショップは大きな成功と早くも次回への活動の準備へとつながった。
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