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HUG FLOWER’S AKIRA NAKAMURA

PLACEText: Shinichi Ishikawa

僕は北国生まれなのだけど雪が苦手。それでも、クリスマス時期になると雪があったほうがいいなと思う。サラサラとした雪が降る中をプレゼントの花を持って歩くのは絵になる光景。ススキノに近い札幌の中心部にオープンしたフラワーショップを紹介しよう。
HUG FLOWER'S AKIRA NAKAMURA.
HUG FLOWER’S AKIRA NAKAMURAは、今年の5月にオープンしたお店。ススキノに近い商業ビルの1Fにありショーウィンドウの花のディスプレイが印象的な路面店。お店に入るとそのスタイリッシュな空間が目を惹く。店舗デザインは、市内の設計事務所、アトリエテンマが手掛けている。

この設計事務所は、飲食店、病院、そしてホテル等を手掛けており、いずれもデザイン性の高く、落ち着きのあるスタイリュシュな設計を行なっていて有名であり、最近自己の建築を紹介した書籍が発行され話題となっている。そのセンスはこのお店にも生かされ、長方形でカウンターというコンパクトな空間ながら、品のある店内を作り出している。上記の書籍にはこのお店も紹介されている。

HUG FLOWER'S AKIRA NAKAMURA.

オーナーの中村晃は花の仕事に18年のベテラン。学生時代より漠然と将来は手に職をつける仕事をしたい、と考えていた。バイト先のつながりから札幌市内の生花店に就職。その時点では花の仕事をすることについて大きな理由があった訳ではなかったそうだ。

しかし、花の仕事をしているうちに「同じものはひとつもない」フラワーアレジメントの魅力に魅かれ、コンテスト等にも参加しながら、そこで10年働いた。そして、新たな可能性を追求するため東京の会社に就職。フローリストとして活躍中のところ、現在の会社のオーナーに声をかけられ、今のお店をまかされることになった。いつかは札幌に戻りたいと考えていた中村氏には良いタイミングであったようだ。

HUG FLOWER'S AKIRA NAKAMURA.

お店のショーウィンドウの花のディスプレイの花は中村氏の手によるもの。同氏によれば、非常にクールで「男っぽい」と思うのだけど、これを見て来店する女性のお客さんも多いそうだ。お客さんの層は20代後半から、30代が多いとのこと。中村さんとしては、20代前半の若い人にも来てもらえる店作りをするのがひとつの課題だそうだ。お客さんの要望があれば、プレゼントする花選びをいろいろ提案をしてくれるとのこと。

HUG FLOWER'S AKIRA NAKAMURA.

お店の魅力を探ってみよう。店内に入って一番奥にある。バラの多さに驚く。中村氏花の中でもバラに奥の深い魅力を感じており力を入れている。常に10種類以上のバラを取り扱っている。産地にもこだわっていて時期に合わせて、美しく、長持ちする一番ベストな状態のバラを取り寄せて販売するという。バラの産地は世界中にあり、その種類は数万種類にも及ぶ。北海道もバラの産地のひとつだそうだ。

HUG FLOWER'S AKIRA NAKAMURA.

また、もうひとつの魅力として中村氏がオランダに行って直接買い付けた花器。他のお店ではあまりみられない花器を扱っており、ショーウィンドウのディスプレイにも使われている。また、花のラッピングもオランダで買い付けたものを使用している。

2008年はプレゼントや自宅用に仕事や学校帰りに花を買って帰る。そんな「花」のある生活をしてみてはどうだろう。

HUG FLOWER’S AKIRA NAKAMURA
営業時間:10:00〜22:00(日曜日定休)
住所:札幌市中央区南3条西2丁目 KT三条ビル1F(旧HBC三条ビル)
TEL:011-200-5587
https://www.hugflowers.net

Text: Shinichi Ishikawa
Photos: Shinichi Ishikawa

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