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OFFFフェスティバル 2007

HAPPENINGText: Eduard Prats Molner

サンティアゴ・オーティズは、OFFFへの二回目の出演となる。複雑なデータの視覚化に焦点をおいたスタジオ、BESTIARIOについて話を聞かせてもらう。


サンティアゴ・オーティズによる「6pli.com」の紹介

まず最初に、彼は広告業界に社会の流行や傾向を違うレベルで視覚化させる非公開のプロジェクトについてのインタフェースを見せた。「タグ&レコード」(タグのセット)の構造により興味深い特性のある「del.icio.us」データを視覚化した様々な実験を見せた。「6pli」では、さらに実験的なインタフェースを見ることができる。「del.icio.us API」を利用した実例を説明する。

BESTIARIOの将来的な研究の方向は、言語を用いてタグを統一することであり、それによってアートは「arte」や「kunst」(スペイン語とドイツ語でアートの意)と同じタグとして扱われることになる。この方法は同意語にも同様に使われる。

ノース・キングダムジョージ・カレヤが、グッバイ、シルバーステイン&パートナーズと共に進歩させた大成功のプロジェクトについて話をしてくれる。


ジョージ・カレヤ(左)ノース・キングダム(右)

オンラインゲーム「ゲット・ザ・グラス」は本当に最高の作品だ。どのように作られているのかを見ることができ、プロジェクトがどれだけ投資を要求するかも理解でき、いい印象を受けた。オーディエンスの注目を離さないプロフェショナルなプレゼンテーションがとても印象的だった。

マリオ・クレングマンは、ミュンヘンからやってきたピクセルで作品をつくるのが大好きな男。Flickrをベースとした見事なオーディオヴィジュアル実験を進めている。「The Island of consciousness」と「Flickeur」は下記のループから成っている。

1)最近の写真の写真をランダムに選ぶ。
2)その写真についているどうでもよいタグを選ぶ。
3)次の写真を先ほど選んだタグを基にしてまたランダムに選ぶ。
4)ステップ2と3を繰り返す。

マリオは沢山の作品を見せ、Web 2.0でのとても良い対比で締めくくる。
ユーザーが好んでいるものについては多くのものがシェアされているが、逆にユーザーが実際嫌いな物については何もない、と気付いた彼は「The Stake」に行き着いたのだ。


マリオ・クレングマンによる「The Stake」のプレゼンテーション

「The Stake」は、アマゾンを使って、本や音楽、映画などユーザーが実際コピーしたいものを検索する。
The StakeはWeb 2.0の性能をもっていて、「このCDをコピーしたユーザー」や「本をコピーしたユーザー」などの情報を得られるのだ。皮肉なユーモアを交えて話すマリオに、オーディエンスもなごみ、暖かい雰囲気で彼を迎えている。

ステイメンは「Digg Labs」を制作する、データヴィジュアリゼーションとデザインに焦点を置いた会社である。非常に残念なことにステイメンのプレゼンテーションではインターネットアクセスに不都合が生じ、実験とプロジェクトのサンプルビデオは見れたがライブデモは見ることができなかった。

『ヴィジュアリゼーションは疑問に答える必要性はないが、私達がどんな質問を聞くべきかを指摘する。』個人的な意見では、この文章はヴィジュアリゼーションの手段が何を助けているかということを見事に定義づけていると思う。さらに、「Digg blue line」はそれの完璧な見本と言えただろう。青色は「Digg」での新しいユーザーを表している。膨大な量の青色のユーザーに“dugg””(dig: 掘るの過去分詞)されるなんて、かなり妖しげではないだろうか?


ステイメンのデモ風景

ステイメンはまた、「cabspotting」という興味深いプロジェクト、サンフランシスコのタクシーの交通をGPSデータを使い追跡するソフトウェアを見せてくれた。
このプロジェクトを使って、大抵のタクシーの巡回するエリアや位置を観察することができるのだ。

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