第11回 ソニック・アクツ

HAPPENINGText: Ania Markham

展覧会もまた、いくつかのコンピューターアートの伝説を含んでおり、ベン・ラポスキー(US)、エドワード・ザジェク(US)、フリーダー・ネーク(DE)、マンフレート・モーア(US)そしてトニー・ロンソン(US)の名前があった。

このアートは50年代初期、そして60年代末期までさかのぼる。事実、数学者でありアーティストでもあるベン・ラポスキーは、1950年代電子機械によって最初にグラフィックアートを考案したとして知られている。展示されたアートの全ては強く数学的で審美的な質ディスプレイされ、これらの先駆者的アーティストが色や演算方式の計算といった見本になってその魅力を明確に示した。

最後に、デジタルテクノロジーから確立し、ドローイングにインスピレーションを受け出てきた新しい才能を紹介するためにのミュージックナイトがパラディソで開かれた。最も大きいアトラクションは金曜の夜に開かれたジェイス・クレイトン(DJラプチャーとして知られる)のイベントだ。彼は、多くの支持を集める並外れたターンテーブリストであり、ネグロフォニックの設立者で、さらにアメリカのスート・レコーズに所属する。彼の選ぶミュージシャンは傑出していて、その幅広い音源にはグライム、レゲエ、ブレイクコア、ダブステップ、ヒップホップのようなアンダーグラウンドなジャンルからベリーダンスやパンクまであるのだ!

その夜の私のおすすめは、ロンドンが認めるノー・レイとGキッドだ。アンオーソドックス・ファミリー出身の二人のMCからなり、彼らはロンドンの若者特有のガレージ音楽を代表する。(ソニック・アクツのウェブで彼らのサンプルを聞くことができる)。目を見張っていると近いうちに必ず彼ら二人の名前を耳にするだろう。また、現在ワープ・レコーズ所属のソロアーティスト・ビーンズ(元アンチ・ポップ・コンソーシアム)の名もあげられる。彼の上演するライブを聞けるとはなんて贅沢。来年は是非。

Sonic Acts XI
会期:2006年2月23日(木)〜26日(日)
会場:De Balie
住所:10 Kleine-Gartmanplantsoen, 1017 Amsterdam
info@sonicacts.com
https://www.sonicacts.com

Text: Ania Markham
Translation: Miwako Nakazawa
Photos: Mark Visser

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