小林俊哉個展「何も語らざるものたち。-森にて-」

NEWSText: Aya Shomura

"永遠と一日 -森-" 50x30cm, wood curved drawing

“永遠と一日 -森にて-” 500 x 300 mm, wood curved drawing, 2016

長年にわたり植物をモチーフとした作品を制作し、現在は東京・ドイツ・スイスを中心に活動する北海道出身のアーティスト、小林俊哉の個展「何も語らざるものたち。-森にて-」が、札幌のクラークギャラリー+SHIFTにて9月2日より開催される。

MoMA STORE

人はなぜ、森に入ると気持ちがよいと感じるのか?それは「森の樹木は生き物であって生命のぬくもりを感じるとれるからではないか?」と小林俊哉は言う。大地に根を下ろして年輪を重ねてゆく森の樹木は、2億年の長い年月をかけて地球環境を整えながら、私たちの歴史や文化にも深くかかわってきたが、今、人間が原因で森が危機にさらされている。人間の命だけが生命ではない。私たちは、いかなる状況になっても自ら移動ができない「何も語らざるものたち」の声に、耳を傾けるべきなのかもしれない。

本展では絵画・カービングなどによる「永遠と一日 -森にて-」や写真作品を展示。会期中の9月18日(日)18時より、第22回萩原朔太郎賞を史上最年少受賞するなど数多くの受賞歴を持ち、国際的な活躍が注目されている若手詩人、三角みづ紀を特別ゲストに迎え、宇多田ヒカル「Hymne a l’amour ~愛のアンセム~」のレコーディングにも参加した国内外で活躍するパーカッショニスト/ドラマーの井谷享志とのコラボレーションで詩の朗読も行われる。さらに、国内外の様々なライブ、レコーディングに参加し宇多田ヒカル「イムヌ・ア・ラムール ~愛のアンセム~」のレコーディングやクール・ジャズの重鎮テッド・ブラウンの来日ライブレコーディングにも参加したパーカッショニスト、ドラマーの井谷享志が、朗読に合わせて演奏。入場無料。

小林俊哉個展「何も語らざるものたち。-森にて-」
会期:2016年9月2日(金)~30日(金)
時間:11:00~19:00(月曜日休廊)
   ※9月19日は祝日のため営業、20日・21日は休廊
会場:クラークギャラリー+SHIFT
住所:札幌市中央区南3条東2丁目6 MUSEUM 2階
TEL:011-596-7752
http://www.clarkgallery.co.jp

Text: Aya Shomura

【ボランティア募集】翻訳・編集ライターを募集中です。詳細はメールでお問い合わせください。
MoMA STORE