「レベッカ」サイモン・フジワラ, 2012, Ishikawa Collection, Okayama Imagineeringでの展示風景, 2014, Photo: Koji Ishii, Courtesy of the artist and TARO NASU

東京オペラシティ アートギャラリーにて、若くしてイギリスの国立美術館で大規模回顧展が催されるなど、国際的に高い評価を得るベルリン在住のアーティスト、サイモン・フジワラによる日本初個展「ホワイトデー」が1月16日から開催される。

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私たちが日常の中で無意識に受け入れている事実や慣習の背後には、さまざまな理由、経緯、ときには思惑が隠れている。日本人の父とイギリス人の母を持ち、幼少期を世界各地で過ごしたフジワラは、その国際的なバックグラウンドから、社会へ張り巡らされた「あたりまえ」と思われているものを検証する目を養い、鮮やかな手法で作品へと展開させてきた。

本展では、展示室全体を工場の生産ラインとして構成し、一部には会期中に生産されていく作品もあるという。ある少女をかたどった約100体の彫像などが展示されるほか、白紙見直しとなった「新国立競技場」もユーモアと愛情を込めた彼らしい方法で作品化。正誤では結論できない複雑な人間社会や多様な価値観が、アートの力で映しだされる。

サイモン・フジワラ展「ホワイトデー」
会期：2016年1月16日（土）～3月27日（日）

時間：11:00～19:00（金・土は20:00まで）
アーティスト・トーク：1月16日（土）14:00～15:30、同館7階
休館：月曜日、2月14日、3月22日（3月14日、21日は開館）
会場：東京オペラシティ アートギャラリー、3階ギャラリー1/2

住所：東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー3階
TEL：03-5777-8600
入場：一般1,200円、大学・高校生800円
https://www.operacity.jp/ag/exh184