「Studies into the Past」© Laurent Grasso, 2015, 2,000 x 1,300 mm, Oil on gold leaf

フランスに在住する最も革新的なアーティストに与えられる「マルセル・デュシャン賞」を2008年に受賞したローラン・グラッソ。現在、銀座メゾンエルメス フォーラムにて開催されている日本では初の本格的な個展「ソレイユ・ノワール（黒い太陽）」が、1月31日まで開催されている。

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グラッソの作品は多くの場合、歴史的資料や科学文献のリサーチから始まる。本展のリサーチで来日した際には、土偶や能面、金屏風といった日本古来の表現からインスピレーションを得たほか、いくつもの文献を参照しながら、日本における超常的な出来事や江戸時代の伝説などを取り上げて制作。絵画に描かれた事象は、大理石や鏡、ネオンやビデオなど複数のメディアで再構成されており、日本の建築的な要素を取り入れた会場構成も作品の重要な一部を担っている。

西洋と東洋、フィクションとノンフィクションの間を行き来しながら、過去・現在・未来が混在する彼の作品は、「世界の別の見方を示す装置」として、新たな歴史を大胆に、そして緻密に描き出す。

ローラン・グラッソ展「Soleil Noir」（ソレイユ・ノワール／黒い太陽）
会期：2015年11月11日（水）～2016年1月31日（日）
時間：11:00～20:00（日曜日は19:00まで）
会場：銀座メゾンエルメス フォーラム
住所：東京都中央区銀座5-4-1 銀座メゾンエルメス8階
TEL：03-3569-3300
https://www.maisonhermes.jp/ginza/gallery