札幌グランドホテルにあるアートギャラリー「グランビスタギャラリーサッポロ」にて、五十嵐威暢による記憶のかたち展が開催される。北海道空知地方で小学校六年生までを過ごした五十嵐威暢は、恵まれた自然環境の中で多くのことを学んだ。本展にさきがけ、彼も「知らず知らずのうちにつくることの意味を知り、素材に向き合う自由を楽しみ、身体と自然素材との連携を体得してきました。今日に至る僕の制作基本は、その頃に出来上がったと言っても過言ではありません」とコメントしている。

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作品は、硬質の粘度を使い、身体と記憶の中に潜む感覚を頼りに、多種の道具と道具とは言えないようなものも使用し、即興的に彫り、叩き、押し付け、削る手法で制作されている。粘度に対峙した瞬間に身体が動き、力が加わり、遠い昔の故郷の色や光、川と山からの風や匂いなどが一気によみがえり、自然の成り行きのごとくカタチが生まれたのだという。乾燥後は、土の表面は様々な釉薬に覆われ、焼成され、色のマントを装い、繊細なディテールを得る。その作品は、まるで自然からの贈り物を受け取ったような、彼の記憶そのものである。

五十嵐威暢 記憶のかたち展
会期：2014年5月29日～7月22日
時間：11:00〜19:00（最終日は17:00まで）
入場料：無料
会場：グランビスタギャラリー サッポロ
住所：札幌市中央区北１条西４丁目 札幌グランドホテル１階ロビー
主催：株式会社グランビスタ　ホテル&リゾート、札幌グランドホテル
TEL：011-261-3311
https://www.grand1934.com