荒木経惟「69猥景」2009年、B & W プリント　Courtesy of Taka Ishii Gallery

タカ・イシイギャラリーでは、5月25日から荒木経惟の個展「69猥景」を開催する。69歳の誕生日に際し行われる本展では、6 x 9判にて撮影したモノクローム・プリントによる最新作品を発表する。

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エロス（性/生）とタナトゥス（死）をテーマに作品を発表し続けてきた荒木経惟は、写真とは「説明できそうな近場との関係性」だと語り、自身と被写体との関係こそが重要であり、第三者に対する意識の介在は不要であると述べている。

今回、荒木氏はあえてモノクローム・フィルムを用いることにより、自身の写真に対する信念を凝縮することに専念し、その姿勢はまるで自戒の念を込めているかのようである。荒木氏の写真への思いが結実した今回の作品には、被写体への愛情と、被写体である女性や、花や、空が、自身の愛に負けない愛を返そうとする、濃密な感情の交差が静かに香る。

荒木経惟「69猥景」
会期：2009年5月25日（月）〜6月20日（土）
時間：12:00〜19:00（日・月・祝日休廊）
会場：タカ・イシイギャラリー
住所：東京都江東区清澄1-3-2 5F
TEL：03-5646-6050
https://www.takaishiigallery.com