ニューポート・ストリート・ギャラリー

PLACEText: Mike Sullivan

これらの階段は、いつも僅かながらに「何かがあるに違いない。」と思わせてくれる、そんなダミアン・ハーストらしさそのものなのではないだろうか。室内は天井が非常に高く、実に広々とした空間を感じさせてくれる。

ニューポート・ストリート・ギャラリー © Victor Mara Ltd_4
Newport Street Gallery © Victor Mara Ltd

このギャラリー内でひとつの象徴的なのが、ダミアン・ハースト自身がデザインしたレストランだ。レストラン「ファーマシー・2」には、彼の代表的な作品のひとつである「Medicine Cabinets」、そして「Kaleidoscope paintings」が展示されているため、レストランにいるというよりは彼の展示のなかにいるような気持ちにさせられる。このレストランはイギリス人シェフ・レストランオーナーであるマーク・ヒックスとのコラボレーションによるもので、彼自身は2008年に初めてレストラン「トラムシェッド」をオープンさせたことをきっかけに食のシーンで一躍有名になった。

ニューポート・ストリート・ギャラリー ファーマシー・2
Newport Street Gallery, Restaurant © Victor Mara Ltd

レストラン「トラムシェッド」はダミアン・ハーストの作品(一頭の牛の上に一羽の鶏が立っているというもの)をレストラン中央に展示していることも特徴の一つで、その作品はまさにそのレストランのメニューにぴったりである。マーク・ヒックスの経営するいずれのレストランにおいてもダミアン・ハーストの作品を共に楽しむことができるが、それらの作品に囲まれて食事を楽しむというのはどのようなものなのか、私自身も早く経験してみたいものだ。

この施設にとって商業的な要素ともいえるショップは、一方で、普段からアートを購入するという概念のない人々にとってより購入しやすいような価格設定で販売を行っている。アート界の大御所から新進気鋭のアーティストによる限定の作品や、ダミアン・ハースト自身の作品も購入が可能だ。

ギャラリーでは、ダミアン・ハースト自身がコレクションしている、フランシス・ベーコン、バンクシー、ジェフ・クーンズ、トレイシー・エミン、パブロ・ピカソ、リチャード・プリンス、ハイム・ステインバック、ギャビン・タークなどといったアーティストの作品が展示されているだけでなく、定期的に開催されている企画展も期待するに相応しい。

前述の通り、施設はランベスにあり、ヴォクソール駅からのほうがアクセスは良いものの、ランベス橋の方から高架線下をくぐり抜け、いわゆるごく普通な地元のエリアから向かうことをおすすめしたい。

Newport Street Gallery

開館時間:10:00~18:00(最終入場時間は17:45、月曜休館)
住所:Newport Street, London SE11 6AJ
TEL:+44 20 3141 9320

https://www.newportstreetgallery.com

Text: Mike Sullivan
Translation: Natsu Horii

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