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フランクフルト現代美術館

PLACEText: Filip De Haes

フランクフルトの街の中心部に位置するフランクフルト現代美術館(MMK)は、旧市庁舎からほど近く歩いて行くことができる。建物は、オーストリアを代表する建築家ハンス・ホラインによるもので、旧市街の古い町並みにあって一際目立つ。

フランクフルト現代美術館
© Museum für Moderne Kunst, Frankfurt Am Main

今回美術館を訪れた際、館内中央の展示空間の大きな壁一面を使って展示されていたのは、荒木経惟による一連の写真だ。MMKの写真コレクション展「ザ・ルシッド・エヴィデンス」展で展示されていたもので、壁の後ろ側の部屋には、荒木による多数の写真と本が展示されていた。

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Nobuyoshi Araki, Color Sensuous Diary, 2010

さらに、賛否両論ある荒木による写真のそばにはトーマス・ルフによる穏やかなポートレート写真、そしてディノ・ペドリアリによる、よりあけすけな写真、ケリス・ウィン・エヴァンスによるネオンライトの詩の展示が続く。(展示替えの為、現在は荒木経惟による写真の一面の壁への展示はありません)

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VG-Bildkunst, Joseph Beuys, Blitzschlag mit Lichtschein auf Hirsch, 1958-1985

コレクションの常設展と混じって企画展の作品もいくつか展示されていた。そのひとつに、ドイツの現代アーティスト、ヨーゼフ・ボイスによる天井からぶら下がった巨大コンパス「Blitzschlag mit Lichtschein auf Hirsch (1958-1985)」があった。

R0023821-.JPGTaryn Simon, Playboy, Braille Edition, 2003-2007
Bettina Rheims, Pourquoi m’as-tu abandonnée, 1994

写真展で展示されていた写真作品の中には、注目の作品もあった。一階に展示されていた、ベッティナ・ランスによる性をモチーフにした作品や、ジェフ・ウォールによる「Odradek」というタイトルの作品だ。(現在は、ベッティナ・ランスによる作品の展示はありません)

2階には、僕のお気に入りタリン・サイモンによる写真シリーズ「アン・アメリカン・インデックス・オブ・ザ・ヒドゥン・アンド・アンファミリアー」が展示されていた。

2010年9月25日から展示をスタートしたMMK写真コレクション展は、4月25日まで開催している。

フランクフルト現代美術館(MMK)
営業時間:10:00〜18:00(水曜日20:00まで)
休館日:月曜日
住所:Domstraße 10, 60311 Frankfurt am Main
TEL:+49 (0)69 2123 0447
入場料:€ 8.00(毎月最後の土曜日は無料)
http://www.mmk-frankfurt.de

Text: Filip De Haes
Translation: Mariko Takei
Photos: Filip De Haes

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