NIKE 公式オンラインストア

ブロンド・レッドヘッド

PEOPLEText: Victor Moreno

時刻は夜の7時。楽屋外の静かな廊下で、レーベルマネージャーと一緒に待機していると、 ブロンド・レッドヘッドは『さあ、入って』と楽屋に招きいれてくれた。体をもたせかけ、リラックスしている様子のアメデオ・ピースとカズ・マキノに自己紹介をする。ツアーが始まってから半月が過ぎ、今回がヨーロッパでのライブ最後となる。新しいアルバム「ペニー・スパークル」は、以前より、シンセ音や電子音がよりメラコンリックで豊かな仕上がりになっている。

ブロンド・レッドヘッド

90年代初期からバンド活動を続けてきて、今はどんな心境ですか?

あまり意識はしないですね。それほど長くやっているという気はしないよ。

IMG_2777.jpg

スティーヴ・シェリーと共作のデビューアルバムは、どういう経緯で実現したのですか?

彼は、セバドーやキャット・パワーと一緒に自身のレーベルを始めるところだったんだけど、その時彼と最初のシングルを作ったんだ。

23」がアーティストとしての成功に導いた作品だと思いますか?

それについては他の作品だと思う。4ADの頃から、色々なことがよりクリアでフレッシュになってきて、関わってくる人も増えてきたし、アルバム自体が重要なものになってきたんだ。色々気を使ってこだわって作ったよ。結果的には、完璧なものができた。それ以前は、色々大変だったよ。予算もタイトで、締め切りも短い。当時の「タッチ・アンド・ゴー」レーベルがどうこういうことではなくてね。だって、タッチ・アンド・ゴーも現在では多数の作品を抱えてるしね。

「23」とは何か意味があるんですか?

私(カズ)がニューヨークで初めて住んだのが、23号室だったの。それから引っ越した次の家は23番通りにあって。番号が私につきまとってくるのよね。映画に行っても、席は23番だし…。何かあるんじゃないかと思っちゃうよ。

はは、はっきりとした意味があったんですね。いい数字だしね。ベガーズとこれまでやってきたのもいい経験ですよね。

うん、色々なことが組織的になってきたね。

IMG_2814.jpg

ペニー・スパークル」は、前回のアルバムに比べてビートやシンセの音がより電子音的になっていますよね。

うん、そうだね。

このアルバムで新しい発見みたいなものはありましたか?

色々なやり方を試しているっていう感じかな。結局自分自身からは逃げられないから、そういうもんだって思うようにしないと。自分が今していることが未知の体験だって感じれることはいいことだよね。

ライブのセッティングには何か変化がありましたか?

まだまだ色々勉強中だよ。前と違うところはちょっとはあるかもしれないけど、もっと良くなる点は沢山ある。たまに、コラボレーションすることもあるけど、基本的には3人でやってるよ。

続きを読む ...

【ボランティア募集】翻訳・編集ライターを募集中です。詳細はメールでお問い合わせください。
MoMA STORE