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オーストリアン・アクセサリー・デザイナー

PEOPLEText: Daniel Kalt

「完璧な帽子や靴やバッグなんて無い」と、ジョアンナ・ラムレーは言う。彼女は、パッツィー・ストーンとしても知られ、あのアブソルートリー・ファビュラス・ブリットコムの熱狂的なファンを魅了しているデザイナーでもある。確かに、冒頭のように言いたい気持ちも分かる。だからこそ、“全身クールにきこなす”をモットーに、オーストリアンファッション.NETSHIFTは、ウィーンにある最高にクールで注目すべきアクセサリーデザインスタジオを巡る旅にあなたを連れて行きたいと考えている。この記事は、現在進行中のシリーズの、2009年のジャパン・オーストリア・イヤーを記念して企画したデザイナーのポートレートの一環である。


© Sonja Bischur, Photo: David Auner

Sonja Bischur
ソーニャ・ビスクは、ウィーンの芸術大学とドイツのフォルツハイム(金属加工と時計職人で優れたクオリティーがあると知られる地域である)でジュエリーデザインを学び、その後フリーのジュエリーデザイナーとしてキャリアをスタートさせる。ミュージックビデオのようなものだけでなく、舞台、映画、またオペラのジュエリーなども手がけた。ソーニャの優れたクリエイティブな強みは、ジュエリーと人間の体の相互作用に着目する一方で、伝統的な概念の復元と再構築をすることにある。彼女のデザインは、様々な素材や繊細な物質で構成されていて、それは宝石や金だけでなく、松や小さな木片などまで様々である。
2009年秋のコレクションでは、気品のある黒いクリスタルビーズをあしらった洗練されたスカーフや、沢山のウールやショールのようなネックレスなどが特徴的であった。

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© Rosa Mosa, Photo: Manfred Veigl

Rosa Mosa
二人組みのデザイナー、ローサ・モーサは、世の靴愛好家にとって知る人ぞ知る存在である。オーストリア人のシモーネ・スプリンガーと日本人のユウジ・ミゾブチの二人が、ロンドンで出会い、世界的に有名なコードウェイナーズ・カレッジで靴のデザインを学んだ。クリエイティブの道を歩み、ウィーンで彼らのレーベル、ローサ・モーサを立ち上げ、その後急速に知る人ぞ知るブランドになっていったのである。2009年秋のコレクションでは、(これまでのコレクションもそうだが)最上質のレザーを使用し、伝統的なハンドクラフト技術を蘇らせ、長持ちするようにとことん考え抜かれた靴を発表している。

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スティーブ・ベイカー
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