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オーストリアン・アクセサリー・デザイナー

「完璧な帽子や靴やバッグなんて無い」

と、ジョアンナ・ラムレーは言う。彼女は、パッツィー・ストーンとしても知られ、あのアブソルートリー・ファビュラス・ブリットコムの熱狂的なファンを魅了しているデザイナーでもある。確かに、冒頭のように言いたい気持ちも分かる。だからこそ、“全身クールにきこなす”をモットーに、オーストリアンファッション.NETSHIFTは、ウィーンにある最高にクールで注目すべきアクセサリーデザインスタジオを巡る旅にあなたを連れて行きたいと考えている。この記事は、現在進行中のシリーズの、2009年のジャパン・オーストリア・イヤーを記念して企画したデザイナーのポートレートの一環である。


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© Sonja Bischur, Photo: David Auner

Sonja Bischur

ソーニャ・ビスクは、ウィーンの芸術大学とドイツのフォルツハイム(金属加工と時計職人で優れたクオリティーがあると知られる地域である)でジュエリーデザインを学び、その後フリーのジュエリーデザイナーとしてキャリアをスタートさせる。ミュージックビデオのようなものだけでなく、舞台、映画、またオペラのジュエリーなども手がけた。ソーニャの優れたクリエイティブな強みは、ジュエリーと人間の体の相互作用に着目する一方で、伝統的な概念の復元と再構築をすることにある。彼女のデザインは、様々な素材や繊細な物質で構成されていて、それは宝石や金だけでなく、松や小さな木片などまで様々である。
2009年秋のコレクションでは、気品のある黒いクリスタルビーズをあしらった洗練されたスカーフや、たくさんのウールやショールのようなネックレスなどが特徴的であった。


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© Rosa Mosa, Photo: Manfred Veigl

Rosa Mosa

二人組みのデザイナー、ローサ・モーサは、世の靴愛好家にとって知る人ぞ知る存在である。オーストリア人のシモーネ・スプリンガーと日本人のユウジ・ミゾブチの二人が、ロンドンで出会い、世界的に有名なコードウェイナーズ・カレッジで靴のデザインを学んだ。クリエイティブの道を歩み、ウィーンで彼らのレーベル、ローサ・モーサを立ち上げ、その後急速に知る人ぞ知るブランドになっていったのである。2009年秋のコレクションでは、(これまでのコレクションもそうだが)最上質のレザーを使用し、伝統的なハンドクラフト技術を蘇らせ、長持ちするようにとことん考え抜かれた靴を発表している。


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© Nina Peter. Photo; Mato Johannik

Nina Peter

2003年にブランド、二ナ・ペーターが出来たとき、デザイナーの二ナ・ペーターとグレゴル・ピルッチ(ヴェルサーチやヴィヴィアン・ウェストウッド、エルムト・ランの元クリエイティブコンサルタント)の二人の頭の中には、“グローブのようにフィットするものを” という発想が、あったに違いない。そのレーベルは急速に固定ファンをつけ、完全にフィットする、美しい皮とスタッドで飾り付けられた手袋を人々は今だに必要としているということを証明した。二ナの家族が、150年以上にわたってハンドスカペター・ウィーンという会社で手袋製造業を営んでいたので、現代的なデザインを非常に高度な技術で実現することが可能となったのである。エージェント・プロボカターやスーパーファインとのコラボレーションをしたのもまた、ニナ・ペーターが国際的に認知度を獲得した証明となる事柄である。


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© Florian Ladstätter

Florian Ladstätter

フローリアン・ラドスタッターは、アドバンスト・メタルデザインだけでなく哲学の分野でも大学の学位を取得しているため、何かとても特別なものを発表するのは時間の問題だった。そのファッションジュエリーが、まさにそうだった。評判も非常に良く、ハッセン・カラヤンやエリザベス・アーデンとのコラボレーションも実現し、またビクトリア&アルバート美術館からは購入の依頼もあった。彼の作品それぞれに、関連性を見出すのは難しいが、フローリアンのジュエリーデザインには、いつも装飾品の存在論的可能性に対するラドスタッターの考え方が現れている。ビーズやパール、ロープや樹脂をふんだんに使用することが、彼のジュエリーデザインの手法を特徴付けている。(近い将来、もっとめずらしい素材を使用することになるだろうと彼が言うのは有名な話だが)


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© Mühlbauer

Mühlbauer

帽子をかぶったままにするなら、ミュヒュルバウアー.のものをかぶりなさい。 とりあえず、クラウスとマーリースのミュヒュルバウアー兄弟なら、そう言うでしょう。彼らは、ウィーンに拠点を置く、婦人帽製造業の偉大なる伝統を受け継いでおり、2000年に両親から引き継いだ会社を建て直した人物である。それ以来、ミュヒュルバウアーの帽子店は、ファッション業界でなくてはならない存在となり、ニューヨークだけでなく、東京のストリートでもよく目にする存在になったと聞く。伝統的な婦人帽製造技術が、ウィットの効いたアプローチと混ざり合うことで、大きな成功へと繋がり、2003年のコレクションが国際的に高い評価を受けて以来、その成功は続いている。それから6年たった現在でも、きまって、「おおげさなまじめさは無いスタイリッシュなブランド」と評され、実際その帽子をかぶる頭の中には、進歩的な勇気のある考えを持っている必要がある。しかし世の中にはその要素を持った人がたくさん居るようだ。

Text: Daniel Kalt from AUSTRIANFASHION.NET
Translation: Kei Shimizu

All images show the fall 2009 collections. Photos courtesy of the labels and © Mato Johannik/Nina Peter, Manfred Veigl/Rosa Mosa, David Auner/Sonja Bischur

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