オーガニックコットンTシャツデザイン展

HAPPENING

自然環境を大切にする。これは間違いのない重要なこと。でも、それについて日頃から意識するするのは難しい。意識がないと行動につながらない。そういったテーマの記事をネットや雑誌を読んだ時はその時は意識する。でも、日々の生活の中で忘れてしまうこともしばしば。環境問題というのはリアルタイムなものだから、常に意識しないと意味はない。アートやデザインはこういった問題に取り組む力も持っている。今回はそのひとつの例を紹介しよう。

オーガニックコットンTシャツデザイン展


「オーガニックコットン」を知っているだろうか?それは「有機栽培綿」ともいい、3年間農薬や化学肥料を使わないで栽培された農地で、農薬や化学肥料を使わないで生産されたコットン(綿花)のことである。さらに、紡績、織布、ニット、染色加工、縫製などの全製造工程についても化学薬品の使用を、最小限に減らして製造したものを「オーガニック・コットン製品」という。

オーガニックコットンTシャツデザイン展

JOCA(日本オーガニックコットン協会)」は、自然環境に優しいオーガニック・コットンの普及を通じて「少しでもきれいな地球を子供たちに残したい」と地球全体の環境保護について考える非営利法人。その活動のひとつとして、「アーティストTシャツプロジェクト」を1995年よりスタート、1年おきに10名づつのアーティストに、ボランティアでTシャツのデザインを依頼。12年目の今年は72作品が正式参加している。本プロジェクトのTシャツは全国で展示会が開催されており、4月に札幌でも開催された。会場は市の中心部にある人通りの多いショッピングモールのひとつ「4丁目プラザ」の7階の4プラホールである。

オーガニックコットンTシャツデザイン展

札幌展では、70点のシャツに市内のクリエイター団体、「札幌ADC(札幌アートディレクターズクラブ)」30名によるデザインしたTシャツを加えて、総勢100名のアーティストが参加する大きな展示となった。会場は壁面以外にも、展示スペースが作られTシャツの現物が展示されていた。参加アーティストは、グラフィック・デザイナー、イラストレーター、プロダクトデザイナー、女優、現代美術作家、華道家など多様な顔ぶれ。それだけTシャツのデザインも幅の広いものとなっていて、見ているだけでも楽しい。必ず自分好みのTシャツが見つけられる感じである。

展示されているTシャツの素材であるオーガニックコットンは、布地自体は一切加工せず、自然の風合いを残したものになっている。僕はそれを意識して見るのは初めての体験。Tシャツの無地というと白のイメージだが、加工されていないオーガニックコットンは、薄いベージュ色である。その風合いはとても良い雰囲気を感じさせる。色のついたTシャツというと、どうしても人工的な色合いの感じに対して未加工のオーガニックコットンの風合はとても自然な気持ちの良いもので、どこか懐かしい感じもする。この感覚は人は自然なものに対して良い気分になれるDNAがあるのかな、と思った。

Tシャツは展示だけではなく、販売も行なっていた。札幌の展示はもう終了だがTシャツは「JOCA」のウェブサイトよりデザインを見て購入することが可能だ。Tシャツのサイズは、紳士Mサイズのワンサイズ(身幅50×着丈70×肩幅47×袖丈19)となっている。こういったアイテムがあると、自然環境を大切にするという意識を持つことができる。もちろん、自分の好きなデザインのTシャツを着て遊びに行くのも楽しい。

参加アーティスト:秋田寛(グラフィックデザイナー)、秋野暢子(女優)、アリカワコウヘイ(クレパス画家)、假屋崎省吾(華道家)、永澤陽一(デザイナー)、藤原大(イッセイミヤケクリエイティブデザイナー)、深澤直人(プロダクトデザイナー)、日比野克彦(アーティスト)など。

アーティスト100人によるオーガニックコットンTシャツデザイン展
会期:2008年4月26日〜5月6日 
会場:4プラホール
住所:札幌市中央区南1西4(4丁目プラザ7階)

Text and photos: Shinichi Ishikawa (Numero Deux)

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