リカルド・プレヴィディ展

HAPPENING


リカルドの初の単独ショーは、イタリアのヴィア・ベンチュラにあるフランチェスカ・ミニニの新しい空間で行われた。そこは街の中でもアートギャラリーが急速に増え続けている地域として知られている。「C’etait un rendez vous」 はその名前と概念を、クロード・ルルーシュのショートフィルムからとった。そのフィルムは、無名のドライバーが理由もなくパリのストリートを爆走し(第一人称で表現されている)、最後は向こう見ずな主人公が少女と抱き合うシーンで終わるというもの。ロマンティックな出会いは、おそらく、ひどいラッシュの中で起きるとされる。9分間に及ぶ映像は、規則的に垂直に切られたパネルに映し出される。すごいライトが周りの壁に広がり、監督のフェラーリ275GTBによって生み出された音だけでつくられたオリジナルサウンドトラックの中、観客を迎え入れる。

また、このインスタレーションにはフィルムの名前をつづった赤いネオンライトもあった。赤い管状の構造は、両端に電球がついており、ミニマルなフォームでフランスの首都の通りを抜ける車の軌道を飾っている。白黒写真のシリーズがあり、その中では被写体の表面が白い円に隠されている。それは無名のドライバーの隠されたアイデンティティーと対応していて、もしかすると、それは監督自身、プロの指導者のことを表しているかもしれない。そしてまた、展覧会の最後に登場するグラマラスアイコンのブリジット・バーロウのことを。

このショーは人を引きつけて、よく作られたルルーシュの作品で成っている。リカルドは文化を支えている現代主義のアートやデザインに対しての親近感を表す出発点としてこのフィルムを使った。リスクへの無関心さの中、スピードや自己肯定への熱狂さや都市の風景が、未開の領域や犯罪として解釈されたことは(クロード・ルルーシュの作品はすぐにフランス権力によって禁止された)アートにおいてもポピュラーカルチャーにおいても新しいコンセプトではない。リカルドはそれらを使用して、閉ざされた参照材料の豊かで満ち足りた基盤目をつくりあげる。

C’etait un rendez vous
会期:2006年2月7日〜3月18日
会場:Francesca Minini
住所:Via Massimiano 25, 20135 Milano

Text: Francesco Tenaglia
Translation: Yu Murooka

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