モーツアルトハウス・ウィーン
© Mozart 2006
2006年1月。雪で覆われたウィーンの街の雰囲気は張り詰めている。ウィーンの裁判所が、オーストリア美術館で所有する、クリムトの絵画5点を、アメリア在住のユダヤ人女性へ返還を命じる判決が下される騒ぎがあった中、ウィーン美術史美術館から2年前に盗まれていた、世界で最も重要な芸術作品のうちのひとつ、ベンヴェヌート・チェリーニの「サリエラ」が発見された。そしてなにより、世界的に最も有名な作曲家のうちの1人、アマデウス・モーツアルトの生誕250年の記念行事の準備に沸き立っている。
© Mozart 2006
モーツァルトは1756年にオーストリア・ザルツブルグに生まれ、25歳の時に、ウィーンへ向かい、そこで彼は全盛期をすごした。今年は年間通じて、ウィーンやザルツブルグなどをはじめ各地でモーツァルトの演奏会やオペラが多数開催予定されている。
© Mozarthaus Vienna / David Peters
また、ウィーンで話題になっているのが、最近開館した「モーツアルトハウス・ウィーン」。モーツアルトが居住し、オペラ「フィガロの結婚」がここで作曲されたことから、これまで「フィガロ・ハウス」と呼ばれていた建物で、モーツアルトの誕生日の1月27日に新規開館したのだ。カフェや多目的スペースも用意され、イベントも多く開催される予定だ。
Mozarthaus Vienna
住所:A-1010 Vienna, Domgasse 5
開館:10時〜20時
TEL:+43-1-512 17 91
info@mozarthausvienna.at
www.mozarthausvienna.at
Text: Christina Merl
Translation: Mizue Ogasawara