DAF東京 2005

HAPPENINGText: Yasuharu Motomiya

プログラムの最後にはゴラン・レヴィンとザッカリー・リーバマンによる、影と色彩豊かなカラーが大変美しい「The Manual input Sessions」のパフォーマンスも行われ、実に内容の豊かな数々のライブパフォーマンスが日本科学未来館を舞台にして行われた。


「The Manual input Sessions」Golan Levin + Zachary Lieberman (2004)

上にあげた音と映像のパフォーマンス以外にも、パナソニックセンター東京で行われた、デジスタ・アーティストで参加している柳澤真梨奈による「Howlin」も非常に好感を持てる作品で、音響の世界では忌み嫌われるハウリングという現象を全く別の角度から解釈し、一般的には排除される音で演奏を試み、またその装置を作り上げるという姿勢に尊敬を覚えた。


「Howlin」柳澤真梨奈

以上のようにあげれば切がないほど、多くの作品が展示されているフェスティバルであり、その分野はデジタルアートという分野が持つ多様性と同じく、多方向にまたがり、シンプルなフェスティバル名にふさわしい内容を持っており、ここで紹介された若いクリエーターだけに留まらず、このような機会に触れた観客の中から今後必ず次世代のアーティストやクリエーターが生まれていくのではないかと感じるほど、刺激とアイディアと活力に満ちていた。

デジタルアートフェスティバル東京 2005
会期:2005年12月9日〜13日
会場:パナソニックセンター東京、日本科学未来館
主催:デジタルアートフェスティバル東京2005実行委員会
制作:デジタルアートフェスティバル東京事務局、株式会社NHKエンタープライズ
https://www.daf-tokyo.jp

Text: Yasuharu Motomiya
Photos: PAS Photography

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