ハイプ・ギャラリー

PLACE


床から浮いた絵がつり下がっている。日常の際立った風景。精神の内側にあるイマジネーションの奥底から湧き出る、超現実主義的観点からの複雑なイメージ。誰でもそれに参加できる。わたしもあなたも、作品を展示してその空間を使うことができるのだ。そして、もしそのスペースがいっぱいであるならば、デジタルの世界に作品は漂う。

ハイプ・ギャラリー」はカメラマンや映画監督を始めとしたアーティストの作品を無料で提供している場である。ロンドンで最初に始まったこのユニークなギャラリーがこの度アジアに初上陸。それはパリへと広まり、今やシンガポールに。これは、多量なフォーマットプリントを使いながら、リアルなギャラリーが一杯の時には、作品がインターネット上で展示されるという仕組みである。

なんて良いギャラリーなんだって? 問題点は作品のタイトルの中に“ハイプ”という文字を入れなくてはいけないことである。これは言葉の巧妙なバリエーションで表された名前の配列を作りだす。ハイプギャラリーは地元のアートシーンへの刺激剤、作品発表の場が欲しいアーティストへの展示の機会の提供、地域社会についての意見交換や考察としての場といった役割を果たす。

近所のひとからクラスメートまで、誰でも出品者になれることから、その画像の裏に隠されている物語について人は思いを馳せる。ギャラリーはシンガポールの全ての街角の風景で埋め尽くされている。都市の大規模さを表すものから、何でもない通りの様子、ある人の個人的な寝室まで、ハイプギャラリーはシンガポールとシンガポール人の様々な残像をを表現している。

写真から、グラフィックデザイン、グラフィティまで、主題は、整然と並んだショップハウス(店兼住居の建物)によく見られる伝統的な中国語を含み、通りに溢れたグラフィティによって街のネオンは彩られている。実際、それは通常のギャラリーを超えて街の概観を伝えているのだ。人は移動し、絶え間なく変化し、二つと無い街のダイナミックさを発信し続けている。

HYPE Gallery
住所:The Arts House, 1 Old Parliament Lane, Singapore
http://www.hypegallery.com.sg

Text and Photos: Fann ZJ from npsea Enterprise
Translation: Kawahito Wakana

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