ムーブ・ウィズ・ムービー

PEOPLEText: Emanuelis Ryklys

MOVE WITH MOVIE」(ムーブ・ウィズ・ムービー、以下MWM)は、2001年に創作活動を始めた若いビデオアーティストのグループで、現在は十分な精神と思想を兼ね備え、衝撃的にその作品を世に出す若者達から成るカンパニーを結成している。

彼らは、リトアニアの独立したビデオシーンに油を注ぐこと、そして(ここで誰もが言うように)「リトアニアのシネマは死んだ」という陳述は全く正しくないと証明することを、言わずとも行っている。リトアニアで生まれた若者たちにとって、とても勇気ある宣言を、彼らの作品が証明するのだ。

2003年5月、彼らは、オルタナティブ・ビデオ・フェスティバルという小規模な映画祭を、ビルニウスにあるフィルム、シアター、ミュージック・ミュージアムで開き、首尾よくリトアニアのフィルムシーンにある種の魂を吹き込んだ。

2004年4月17日・18日の両日、MWMは、自主制作短編映像映画祭をビルニウスにて開催した。彼らは、フェスティバルの企画を、リトアニアの作品のみに制限しないこととし、その対象を増やし効果を高めるため、他国からの作品を募ることに決めた。

その統計は驚くべきものとなった。26の国々から129もの映像作品が集まったのである。その中で14ケ国から、37作品が選出された。選出された映像作品の長さは187分におよび、見応えのあるものとなった。

その映画祭は、2日間に渡ってフィルム、シアター、ミュージック・ミュージアムにて行われ、ビデオやアニメの愛好家たちで埋め尽くされた。素晴らしい幕開けであった。

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