カーサ・エンセンディーダ

PLACEText: Terevision Ruiz

マドリッドの今年の冬のカルチャーシーンには、何だかおもしろそうな気配を感じる。と言うのも、マドリッドに新しい文化施設、ラ・カーサ・エンセンディーダがオープンするからだ。マドリッド市の中心部にある施設は、1913年に建てられた4階建てのこのビルで、延べ面積は6000平方メートル。展示室、リハーサル室、図書館、講堂など様々な機能が備わっている。


© La Casa Encendida

「ラ・カーサ・エン・ダンザ」と「エクスペリメンタ・クラブ」の2つが、この施設で10月にオープニングイベントとして行われた大々的なイベント。ビルの庭で行われた「ラ・カーサ・エン・ダンザ」は1週間に渡って開催され、スペイン人とラテン・アメリカ人の振り付け師によるコンテンポラリーダンスが披露された。「エクスペリメンタ・クラブ」は、エクスペリメンタル・ミュージックの国際的なフェスティバルで、10月16日から20日に渡って開催。マウス・オン・マーズやスキャナーを含む、パフォーマー達が参加した。今のところ、プログラムの紹介が、カーサ・エンセンディーダにとっては最高のイントロダクションであるとのこと。


© La Casa Encendida

11月からは「南から北へ。ラテン・アメリカ、スペイン、ポルトガルの街と環境」という展覧会が、来年1月5日まで開催される予定。今日のラテン・アメリカの女性を捉えた「アニータ・ラキレマ展」も同じく来年1月5日まで催される予定だ。展覧会以外にも、ラテン系グループによる伝統的音楽と最新の音楽をミックスさせたコンサート「エル・リッツモ・デ・ラ・カーサ」が、毎週金曜日に行われる。また、映画の上映会も予定されており、まず第一段としてラテン・アメリカのドキュメンタリーとフィクション映画を紹介する「エントラマドス:ロス・ロストロス・デ・ラ・ラテニーダド」が上映。それに続き第二弾では、100000レティナスというグループにより、世界各国から集められた映画が毎週金曜日に上映される。

また、11月27日から29日に渡って開催されるトレードフェアでは、詩の朗読会、アートコース、朗読のワークショップ、セミナーも企画されている。フル活動中のラ・カーサ・エンセンディーダなのである。

La Casa Encendida
時間:10:00〜22:00
住所:Ronda de Valencia, 2 28012 Madrid
TEL:+34 91 506 3875
www.lacasaencendida.com

Text: Terevision Ruiz
Translation: Sachiko Kurashina
Photos: Courtesy of La Casa Encendida

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葛西由香
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