フランス大統領選挙

HAPPENINGText: Jerome Lacote

私は今回、政治について話したいと思う。

4月21日は「NUMER.02」の最終日でもあったが、同時に大統領選挙の最初の折り返し地点でもあった。この時期は、最も人気のある2人の候補者を決定するのに使われる。候補者の一人がジャン=マリー・ルペンだったこともあり、その結果は特別なものだったと言えよう。人種差別的な考え方、そして反民主主義として知られるルペン。彼は民族主義者と過激論者連合のリーダーでもある。

このような状況が発生したのには、4つの理由がある:
− 過激主義者の投票率の低下。
− 自制の重要性。
−(環境保全運動家や共産主義者等の)多くの少数派にある投票の分散化。
− 過激論者は低能であり、投票の重要性はない、というメディアによる偽情報。

(イタリアのベルルスコーニや、オーストリアでも似たようなケースがあったことから) ルペンが民主主義にとって本当に危険人物になりうる、と多くのフランス国民がショックを受けたのは確かだ。

そこでフランス国民は、彼等の怒りを伝える為に一丸となった。通りで叫ぶ学生達。そして多くの人々が行動を起こした。もし過激論者達が次の選挙で勝つようなことがあれば、それは新しい国家の創設や自由(このように私が本稿で私の考えを発表できる自由等)にとっては大惨事とも言える。

Text: Jerome Lacote
Translation: Sachiko Kurashina
Photos: Jerome Lacote

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